サウンド・オブ・ミュージック イベントの最後、Salzburger Festに参加してきました。
イベントの様子は、既に四季のサイトに掲載されているので、ご覧になった方も多い事と思います。
客席に入りしばらくすると、劇場内での注意事項のアナウンスが流れます。
が、いつもとは違った幼い雰囲気が。
トラップ家の6人の子供たちによる、アナウンスです。
「僕たちは、宿題が沢山あるので出られません」が、ちょっと可哀想です。
オープニングは、バレエ「白鳥の湖のハンガリーの踊り」からオリジナルの振り付けのダンスです。
ダンサーのいないサウンド・オブ・ミュージックのカンパニーでは、大変だったそうです。
次は、智恵さんや早水さん、シスター達によるモーツアルト作曲の「Ave verum corpus」です。
とても美しいハーモニーでの賛美歌は、心が洗われる思いです。
司会は、山本志織さんと奥田直樹さんです。
奥田さんが、ダンスを踊った山本さんの民族衣装を思わせる衣装に触れると、衣装担当さんの特製だそうです。
次に、奥田さんが触れたのは、Ave verum corpusを歌ったメンバーの中に、1人だけ違う服装の方がいらっしゃるとのこと。
見習い修道女のマリアさんですねと言うことで、「今日は、お務めに間に合ったんですね?」の問いかけに、笑顔の智恵さんが「間に合いました~」と応えてました。
客席からは、笑いと拍手が起きていました。
智恵さんからは、「Ave verum corpus」の解説と、この歌を歌った理由が説明されました。
この曲は、アメリカに亡命したトラップファミリーが合唱団として、この曲をレパートリにしていたそうです。
作曲したモーツァルトが、ザルツブルク生まれだそうです。
「Ave verum corpus」は、モーツァルトが死を迎える半年前に作った曲だそうです。
調べてみると、彼の妻のコンスタンツェ の療養を世話した合唱指揮者、アントン・シュトルのために作曲したものだそうです。
調べてみると歌詞が解りましたが、一度聴いただけのラテン語?では、この歌詞がそのまま歌われているのは解りませんでしたが、本当に美しい曲でした。
Ave verum corpus natum de Maria Virgine. | めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体よ。 |
Vere passum immolatum in cruce pro homine: | 人々のため犠牲となりて十字架上でまことの苦しみを受け、 |
cujus latus perforatum fluxit aqua et sanguine. | 貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ。 |
Esto nobis praegustatum mortis in examine. | 我らの臨終の試練をあらかじめ知らせ給え。 |
O Iesu dulcis, | 優しきイエスよ。 |
O Iesu pie, | 慈悲深きイエスよ。 |
O Iesu Fili Mariae. Amen. |
改めて、司会の2人のご挨拶です。
この後、サウンド・オブ・ミュージックの作品についての由来が説明されました。
さらにザルツブルクについての有名人やお菓子の話が出た後、ザルツブルクに詳しい有名人が紹介されました。
なぜか暗くなった舞台に、シャンデリアが明滅し、聞き覚えのあるパイプオルガンが流れます。
トラップ家の階段に現れた人物は「愛しい人よ~今宵も、君の心に~♪」と歌いだした、トラップ大佐こと、村さんでした。
「君の心に~」まで歌うと、下手からホイッスルを鳴らす川地さんのフランツが、「ご主人様、お間違いではございませんか?」と止めに入りました。
そう言えば、カンパニーの顔触れをみると、オペラ座ができそうですね。
ファントム、村さん。
クリスティーヌに、智恵さん。
マダム・ジリーは、秋山さん。
ラウルは、飯田君もしくは岸さん。
カルロッタは・・・、花岡さん?
花岡さん、登場の機会はあるのでしょうか?
配役の件はさておき、村さんからプレゼントと言うことで、アルプスの少女ハイジをBGMにシスターやアンサンブルさんたちが参加者へチロルチョコが配られました。
村大佐は友人からの手紙で、ザルツブルクを紹介していきます。
シュターツオーパーやフォルクスオーパーなどの劇場の話題や、ザルツブルク音楽祭の話題、水が美味しいこと、お土産で有名なモーツァルトの横顔のチョコレート(名前は聞き取れませんでした)のラベルがブルーのものがザルツブルクのものだと言うもの等が紹介されました。
手紙の差出人は、カーラ(カルロッタ)と言うことで、会場は笑いが起こっていました。
カーラからの手紙が紹介された後は、エーデルワイスを出席者全員で歌うことに。
井上隆司さんが表彰式とは異なり、本物のアコーディオンを弾きながら登場され、客席の周囲には俳優の皆さんが囲む様にサポートして、エーデルワイスの練習をしました。
後半には、俳優さんたちがハモってくれました。
私の直ぐ傍では、佐和さんが澄んだ美しい歌声を聴かせてくれました。
練習が終わった所で、「皆さんもザルツブルク音楽祭で歌ってみませんか?」のお誘いです。
客席内の俳優さんたちに自己アピールをして、ステージにエスコートしてもらう形でステージ上と客席の2手に別れて、エーデルワイスを歌うことに。
折角なのでと言うことで、大佐が声を詰まらせたら参加者が続けて歌い、ナチスの兵を追い返すと言うセッティングになり、音楽祭の緞帳が降りたところで村さん、池松さん、智恵さんが再び登場です。
白倉さんや亀山君らナチス兵が客席で睨む中、全員でのエーデルワイスにナチス兵も撤退。
ステージ上は、大佐やマリアを囲む様に歌っていましたが、智恵さんが登場するのなら、私も佐和さんにアピールしてステージに上がるべきでした。
そのタイミングで下手の舞台袖から、勅使瓦マックスも登場してました。
客席に感想を聞いたり、智恵さんから感動しましたと言う感想があり、コーナー終了です。
次は、プレゼントコーナーと言うことで、事前に配布されたエーデルワイスの歌詞カードの裏に抽選番号があり、これを池松さん、村さん、智恵さんがカードを引く形で行われました。
村さんと池松さんは、サウンド・オブ・ミュージックのTシャツ。
智恵さんは、マリアベアでした。
さらになぜか村さんがサインペンを持っていたので、その場でサインを書き込んでのプレゼントとなりました。
何とも、羨ましい限りです。
プレゼントが手渡されると、イベントも最後。
オーストリア国歌と説明がありましたが、オーストリア帝国国歌Gott erhalte Franz den Kaiserが歌われました。
村さんをセンターに、男声がトラップ家の階段に並び、歌い上げます。
男声に続き、智恵さんを先頭に女性陣がステージ上に並びます。
智恵さんのソロ、ミュージカルの舞台とは異なりクラッシックとも言える歌声は、一段と素晴らしいです。
歌う姿も、美しいです。
冒頭のAve verum corpusとラストのGott erhalte Franz den Kaiserの2曲を聴くだけでも、十分に価値あるイベントでした。
参加して良かった!そう思えるイベントでした。