なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胃切除術後の総胆管結石

2013年10月01日 | Weblog

 神経内科医から、心房細動・脳梗塞(脳塞栓)で神経内科に通院している78歳男性のことで相談を受けた。今日は定期の予約日だったが、血液検査で肝機能障害があった。白血球数は正常域だったが、追加したCRPは6.9と上昇していた。発熱や腹痛はなく、奥さんの話では2-3日前から調子が悪そうだという。腹部エコーで胆嚢内に小結石が2個あった。胆嚢は腫大しているが、緊満しているわけではない。胆嚢壁の肥厚はなかった。尿路感染症はなく、肺炎もなかった。胆道感染症はあるのだろう。腹部CTで総胆管内に結石が疑われた。放射線技師に無理に頼んで、MRCPを入れてもらった。総胆管内に結石が5個はあり、径1cmで大きい。この方は10年以上前に胃切除術を受けていた。ビルロートⅠ法で、専門医に頼めば内視鏡的処置ができなくはないのかもしれないが、砕石しないと摘出できない可能性もあり、外科手術が好ましいと判断した。外科医に相談すると、胃切除後ということで、即外科で手術しますと言ってくれた。

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