なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

リウマチ性多発筋痛症かな

2013年10月04日 | Weblog

 73歳男性が昨日の夕方に内科外来を受診した。外来は午前中だけだが、直接受診した患者さんは、そのまま診ている。胸痛という話だったが、話をしているうちに腹痛になったりする。どうも理解力がなさそうだと、長谷川式に準じて質問すると、年月日がわからない。祖語後に胸や腹はいたいですかと聞くと、痛くないという。胸部X線と心電図は異常がなかった。家族に聞くと、先月半ばから食欲が低下して3Kgやせたそうだ。腹部に圧痛はなかった。明日絶食で来てくださいと指示した。

 今日血液検査と腹部エコーと上部消化管内視鏡検査を行った。白血球数が9000でCRPが20と炎症反応の上昇があった。腹部エコーは異常なし。内視鏡は胃粘膜の萎縮と発赤が目立つが、画にゃ潰瘍はなかった。上肢下肢の痛みや圧痛はなかったが、項部のこわばりとしゃがんでからの立ち上がりが辛そうだった。両側鼠径部が痛いらしい。どうもリウマチ性多発筋痛症らしいと思われた。念のため、胸腹部CTなで行ったが、腸腰筋膿瘍などの感染巣はない。歩くことはできるが、辛そうだった。

 プレドニン10mg/日内服で経過をみることにした。認知症がなければもっと正確な訴えができたのではないだろうか。ちゃんと長谷川式をすると、10点台くらいかもっと低いか。こちらは以前から医療機関に通院していて、家族が処方を希望しないので、経過をみているだけだという。

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