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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肝性脳症

2013年10月07日 | Weblog

 アルコール性肝硬変の76歳女性が、今朝から右上肢の動きが悪く、普段よりも反応が鈍いという訴えで受診した。夫の当地にある温泉別荘地に住んでいたが、腎臓外来に通院していた夫が腎不全で亡くなった。元々は首都圏に住んでいて、息子が引き取りたいといっていた。硬膜下血腫の既往があり、頭部CTを撮影したが、それはなかった。脳幹部にHighなとことが1スライスで写り、脳外科医に相談して頭部MRIT2スターで診てもらった。脳出血はなく、どうやらアーチファクトらしい。血中アンモニアが180と普段よりも上昇していた。肝性脳症の悪化らしい。増悪の誘因となる感染症などは指摘できなかった。リーバクトを内服しているが、外来でアミノレバン点滴を開始した。点滴しているうちに症状は改善した。入院を勧めたが、入院したくないという。世話をしているのは専任のヘルパーと看護師で、息子夫婦は首都圏にいる。電話で相談したが、本人が入院したくないというのでは仕方ないという。今日はいったん帰宅として明日の状態で再受診・入院考慮とした。

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