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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胃癌はなかった

2013年10月23日 | Weblog

 昨日内科クリニックから食欲不振と貧血の82歳男性が紹介されてきた。鉄欠乏性貧血で便潜血が陽性だった。胃癌か大腸癌が疑われた。腹部CTで胃体部の胃壁が肥厚しているように思われた。胃癌を疑って今日上部消化管内視鏡検査を行ったが、胃癌はなかった。CEAが55と高値で、悪性腫瘍の存在を示唆していて、あるとすれば大腸癌ということになる。CTで明らかな大腸腫瘤は指摘できないので、大腸内視鏡検査が必要だ。ところが、この方は認知症があり、入院後せん妄になっていた。大腸検査は難しいかもしれない。ケアハウスに入所しているが、基本的に認知症の進行した入居者は退所となる。家族との関係も悪いという話だった。医療の問題と介護の問題をそうしていくか。内科の新人先生の担当だが、結構大変かもしれない。

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