なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

いつもの誤嚥性肺炎など

2013年10月10日 | Weblog

 施設からの紹介で92歳男性の誤嚥性肺炎の患者さんが救急搬入された。昨年も入院していて、肺癌が指摘されたが、経過観察になっていた。腫瘤は多少増大している。右肺に浸潤影を認めた。介助でミキサー食を何とか食べていたらしいが、せき込みが続いていた。まず1週間は普通に肺炎の治療をして経過をみるが、うまく治ったとしても、経口摂取できるかどうかわからない。

 ビタミンB12欠乏性貧血が疑われた87歳女性は、血清ビタミンB12が測定感度以下だった。胃切除術は受けていないので、悪性貧血ということになる。抗胃壁細胞抗体は保険外だが、4000円なので提出することにした。抗内因子抗体は2万円するというので、提出しなかった。メチコバール筋注を継続して貧血が改善したところで、胃内視鏡検査を行う予定とした。萎縮性胃炎を確認するだけにはなるが。この方は紹介先の内科医院から、認知症としてアリセプトが処方されていたが、ビタミンB12欠乏の影響もあると思われる。

 80歳男性が内科医院から肺炎疑いで紹介されたが、肺炎はなかった。一昨年胃残胃癌の手術を受けていた。胆嚢切除術と総胆管切石術も受けていた。昨年のフォローのCTで総胆管結石の再発があったが、経過観察となっていたらしい。肺炎も尿路感染症もなく、発熱と悪寒戦慄の原因として胆管炎と判断された。抗菌薬投与で経過をみることになった。

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