なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

またインフルエンザ+肺炎

2017年02月08日 | Weblog

 内科外来に高血圧症などで通院している82歳男性が、発熱・咽頭痛(イライラくらい)・咳(若干)で内科新患を受診していた。担当の先生(大学病院から応援)から、炎症反応が上がっていますと言われた。胸部X線で肺炎像はないが、せフトリリアキソンを点滴しているということだった。内科再来(予約+臨時に受診)などで忙しく、すぐには診られないので、点滴を追加して午後からに診察とした(時間稼ぎの術)。

 午後から診察して、微熱だが時節柄インフルエンザ迅速試験を提出すると、A型陽性だった(予防接種はしている)。炎症反応が高いので肺炎併発を考慮して胸部CTを行うと、右肺のS6に浸潤影を認めた。これが単純X線を見返しても指摘できない。

 奥さんと二人暮らしで、奥さんの家で見たくないという希望もあり、本人は通いで治らないかと言っていたが、入院となった。昨年の同時期に肺炎で入院していて、肺炎球菌ワクチンもしている方ではある。普段は元気に畑仕事をしているので、1週間で治るだろう。

 またまたラピアクタ点滴静注とセフトリアキソンて点滴常駐で治療を開始した。月曜日から同じ治療の繰り返して、これでスリーカードになった。

 胃瘻造設による経管栄養をしている脳血管障害後遺症の84歳男性が、下血(赤茶色っぽい液状の便)で受診した。虚血性腸炎かと思ったが、腹部CTでみるとS状結腸に全周性に丈に低い腫瘤があるように見える。腫瘍マーカーは陰性だった。入院して、浣腸くらいの前処置で大腸内視鏡検査(S状結腸まで)で確認することにした。

 同年代でも、この二人はADL/QOLが大分違う。

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