相変わらず高齢者の肺炎の入院が多い。昨夜もひとり入院したが、今日の日中に3名の入院があり、内科で手分けして診ている。当方の担当は80歳代半ばの男性で、認知症で神経内科外来に通院していた(介護タクシーで)。ふだんから唸るだけで発語はないそうだ。前回は下部消化管出血で消化器科に入院したが、出血は治まったので、あえて内視鏡検査はしなかったとサマリーに記載されている。ムセながら食べているそうで、肺炎治癒後の嚥下訓練でつまづきそうだ。
こちらは80歳代後半の男性で、インフルエンザに罹患していた。細菌感染併発による肺炎か混合性の肺炎かわからないが、全肺野に陰影があり、この方が一番重症だ。
こちらは80歳代前半の女性だが、胸部単純X線では肺炎像がわかりにくい。高齢者の肺炎(疑いも)はCTが必須だ。
最初の肺炎の患者さんは、昨日当直だった外科医が午前7時過ぎに救急要請を受けたもので、同時期に腸閉塞の80歳代半ばの男性も診ていた。以前癒着性の腸閉塞で入院して保存的に治癒した方で、その先生の外来に通院していた(今日が外来日だった)。今回は腹水貯留があって、絞扼性が疑われるそうだ。外科外来を済ませてからの手術になるので大変だ(24時間以上の勤務)。腹部CTで狭窄部位が指摘できる。