昨日は日直をした後に病院に泊まって待機していたが、内科系の入院はなかった。当直の先生(外科)から、顔面神経麻痺の80歳代女性のことで相談を受けた。頭部MRIで異常がないのを確認して、特発性末梢性顔面神経麻痺として(3日分処方)、週明けに神経内科外来受診とした。
日中から雪が降っていたが、夜になっても降り続いていた。深夜帯で車のスリップ事故の救急搬入が2件あった。いずれも電柱に衝突していた。40歳代男性は軽傷だったが、30歳代男性は左大腿骨破裂骨折+坐骨骨折・恥骨骨折・肋骨骨折で重傷だった。内臓損傷なしと判断されて、当院整形外科入院となっていた。これは大変そうだ。70歳代男性が早朝の散歩中にすべって転倒して、頭部打撲(皮下血腫)というのもあった。
「かせ診療マニュアル」の第2版を読んでいる。初版より150ページ増。10日にファイザー製薬の「若手医師セミナー」で著者の山本舜悟先生の講演があったので拝聴した。著者の講演を聴くと、その口調を覚えているので、著書が読みやすくなる(ケアネットのDVDを持っているので繰り返し聴けるけど)。1週間楽しく読めそうだ。
インフルエンザで見られるインフルエンザ濾胞は本当に役に立つ。インフルエンザ様の症状があって、インフルエンザ濾胞があると、検査はいらないと思うが、患者さんが検査を希望されるので、結局検査してしまう。たまに、家族にインフルエンザの罹患者がいて、患者さん自身もインフルエンザの症状がある時に、「検査は不要です。あなたもインフルエンザです。」に納得してくれる場合もあるが。
イナビルはプラセボと比べて治療効果がないとされているが、当院ではイナビル処方が圧倒的に多い。検査でインフルエンザ陽性と出ると、現実的には抗インフルエンザ薬を処方しないという選択は難しい。
救急外来の看護師さんから「患者さんがインフルエンザの検査をしてほしいって言ってますが、やっておきますか」と連絡が来ると、「やっておいて」と言ってしまう。好ましくないが、救急搬入の患者さんを診ている時とか、病棟に呼ばれている時はとっても助かる。はい、本当はダメです。