5月1日に入院した6名の患者さんのうち、一番問題だった68歳男性(気道感染によるCOPDの増悪)は入院した日の夜から不穏が目立っていた。症状は抗菌薬(セフトリアキソン)とステロイド(デカドロン)で軽快していた。
2日の午前中に大部屋(4人部屋)から個室に移動としたが、夜になって病室のカーテンを壊したりと一層不穏となり、家族の付き添いをするくらいなら連れて帰るという意見で、退院とした。5日に経過をみるため救急外来を受診してもらうことにした(受診を嫌がる時は家族のみ)。
この方は40歳代に脳血管障害になったが、それだけではなく認知症が進行した(そこはあまり評価されていなかった)。一時は症候性てんかんの発作で高次病院に搬送されたこともある。現在は糖尿病外来(体重は1台の体重計では測定できないくらいある)と腹部大動脈で手術した血管外科外来に通院している。
5日に内科当番で病院に出るので、入院するほどではないが経過をみる患者さんたちを5日に救急外来再受診としていた。けっこうな数になるので、たぶん内科新入院も複数人出そうだし、なかなか忙しいことになりそうだ。
遅ればせながら、売り出し中の救急医・坂本壮先生の「救急外来ただいま診断中」中外医学社刊を読んでいる。内容は特別新しいことではないと思うが、研修医に理解しやすくすぐに使えるように教えられるというのは、すごい才能だ。坂本先生の本は全部購入することにしたが、アマゾンで購入してみると、そのうちの1冊は看護師さん向けの本だった。