Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

すべての若き野郎ども

2012-05-24 16:56:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
1番行きたいところはどこ? ーと聞かれたら「70年代のロンドン」と答えます。
暗くて輝いてて危なくて妖しい感じ、私が夢見た「青春」のイメージ。
そんな世界が見られるドキュメンタリー映画ですsymbol7



60年代末~70年代初頭のグラム・ロック、という言葉をチラシで見ても
モット・ザ・フープルという名前と結びつかなかった私ですが、
邦題「すべての若き野郎ども」というニュアンスがグラムのイメージとかけ離れて
フォントだって、イージーライダーみたいな、アウトローで
男臭いよなあ、と思った時に気がついた、衣装こそケバケバしくて、
その辺歩ける格好じゃなくて、それがグラムなんでしょうが、
歌を聞いたらパンクという言葉の方がぴったり!!
セックス・ピストルズが世に出る前でしたけれど・・・

このタイトルは、同名のヒット曲からで、デヴィッド・ボウイが提供していました。



私はボウイ・バージョンしか知らなかったので、そうか?!って感じでした。

話はイギリスの田舎のバンドが、ロンドンの売れっ子プロデューサー/ガイ・スティーヴンズの目にとまり、上京して彼やレコード会社の期待に答えようと頑張るところから始まります。

バンドのメンバーは「ロンドンでスターにしてもらえるんだから、オレたち何でもやるぜ」と健気に「ヴォーカルのルックスがイマイチ」と言われイアン・ハンターが入っても、元ヴォーカルはマネージャーとして貢献する、という律儀さ!

アレ?、なんか、私のグラムの退廃的なイメージと違うぞ?!プロデューサーの言うこと聞く真面目な若者だぞ?!
私は今まで勝手にロンドンのロック・シーンは、日本の芸能界と違って作られたアイドルじゃない、と思っていたのですが、ふと、思い出したら、パンクだって、マルコム・マクラーレンという仕掛人がいたのは有名で、どうも私の理想化したような純粋な実力の世界でもなさそうだ、と勉強になる。
でもやっぱり黒幕はただのビジネスマンじゃなかった。ガイはモットの後にもクラッシュを世に出すという偉業を成し遂げ、悲劇の最後を迎える…様子は、やっぱり、70年代ロンドンの音楽シーンのイメージそのもの!!

クラッシュと言えば、ミック・ジョーンズは、モットの初期からの追っかけファンで、モットがボウイの歌で売れてアメリカ・ツアーもするころには、「一般受けした今は本来の毒はない」って失望をうかがわせる。映画の中に、彼のクレジットが「ミック・ジョーンズ/ファン」となっていたのにはニヤリとしてしまいました。その後モットよりも世界的に有名になった自分のバンド名を出さずに「いちファン」として語りたかったんだろうか。

尖っていたクラッシュのミックも若かった頃に憧れたバンドの話をする時には少年のような表情だった。それはそれで微笑ましいんだけれど、尖っているからクラッシュなんじゃん、毒気のないおじさんは君もだという残念さも感じた時、

「すべての若き野郎ども」が大ヒットしたモットの前座として、イギリスとアメリカをツアーしたクイーンのロジャー・テイラーが登場した。当時はまだ最初のヒット曲「キラー・クイーン」も出てない新人だったけれど、その後モットを軽く凌ぐスターバンドになって、60歳すぎても「アメリカン・アイドル」にも出てる現役だ、ミックと違って、なんか、キラキラしてます。うーん、私はクイーン・ファンだけど、そのひいき目なしでも、元イケメンで、中年後もカッコイイのはすごい。バンドの方向性が幸いしたのかな。だって、ミック・ロンソン(ギタリスト/ボウイのバンドからモットに入った)なんて若い頃のかわいいさが転じて・・・

すっかり周辺のことばかり先に書いてしまいましたが、フロントマンのイアン・ハンターは、ずっとサングラスに同じ髪型だけれど、不良の存在感と頭の良さが同居して、男も女も惹き付ける魅力がありました。ヴォーカルだから当然だけど、声が、あの低~い声がいいんですよ!やっぱりメンバー・チャンジさせたガイの目は狂ってなかった。映画中での最近の映像でも、(オデコの絆創膏は????でしたが)年齢を考えると、お手入れ行き届いておりまして、カリスマ健在です。美声はお得だ。声にもフェロモンってあるんだな・・・うん、ある、私はこの声がもし違っていたら、この映画はつまらなかったとさえ感じたかもしれない。この声が、あの単語を途中までしか発音しないような、正しい音のかわりに粋がった音を入れるようなブツ切りの歌い方に、タダならぬ重みを加えていると思います。

もうひとつ、私の中で、曲は好きだったけど、最近「ビジネスマンっぽく人間的魅力を感じない」と密かに思っていたデヴィッド・ボウイ、売れないモットに自分の曲をあげちゃうなんて、なんていい人なんでしょうか?!映画の中で、モットのメンバーも感謝していて「オレだったらあんな売れそうな曲ひとにやらないよ」と言ってました。あげた理由は、「モットはいいバンドだから」と言うんですから、かっこいいな~、ボウイ!!

この映画を見てから、いい曲だ~symbol7と何回もyoutubeを見ていて発見した、そのボウイとモットが競演したライブというのがありました。
おお!これはスゴい!と開けて見てさらにびっくり、それはフレディ・マーキュリーのトリビュート・コンサートの1シーンだったのです。



Billy rapped all night 'bout his suicide
How he kick it in the head when he was 25
Speed jive don't wanna stay alive
When you're 25

Wendy's stealing clothes from Mark & Sparks
Freddy's got spots from ripping
Off stars from his face
A funky little boat race

The television man is crazy
Saying we're juvenile delinquent wrecks
Man, I needed TV when I got T. Rex
Hey, brother you guessed, I'm a dude

All the young dudes
Carry the news
Boogaloo dudes
Carry the news

All the young dudes
Carry the news
Boogaloo dudes
Carry the news

Now Lucy's looking sweet
Though he dresses like a queen
But he can kick like a mule, it's a real mean team
We can love, we can love

And my brother's back at home
With his Beatles and his Stones
We never got it off on that revolution stuff
What a drag, too many snags

Well, I drunk a lot of wine and I'm feeling fine
Gonna race some cat to bed
Is this concrete all around, or is it in my head?
Oh, brother you guessed, I'm a dude

All the young dudes
Carry the news
Boogaloo dudes
Carry the news

All the young dudes
Carry the news
Boogaloo dudes
Carry the news

All the young dudes
Carry the news
Boogaloo dudes
Carry the news
...