Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

A Hard Day's Knight

2012-12-06 13:50:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
英GQのカンバーバッチ訪日ニュース「Konnichi wa Cumberbitches!」
このタイトル、勝手に人のことビッチズって。。。。
自らそう名乗る方々はともかくとして、私は嫌ですぅ


GQということでこのおしゃれな写真をペタリしておこう


それはともかく、
冒頭部分「ブライアン・エプスタインを演じる男にふさわしく、ビートルマニア
にも匹敵するファン群れの熱狂が沸き起こった(意訳)」にはドキッとした。

そもそも、私が立派な大人のくせして成田まで行く決意をしたのには、
シャーロックやベネディクトを知る前の私のアイドルに関する思いがあった。

ファンとして誰にも頼まれた訳でもない謎の使命感に燃えた成田だった。
(萌えじゃないです、使命感 is on fire! の方)

まったく違うキャラなのになんで?と自分でも思うけど、
私のアイドルだったのはQUEENのフレディ・マーキュリー。

QUEENの1975年の初来日で、羽田空港で大勢のファンに迎えられ、
当時、英米でそこそこに売れ始めてはいたけれど、まだ大スターではなかった彼らは
もみくちゃになりながらも(ブライアンは靴を片っぽなくしたくらい)
その大歓迎はすごく嬉しかったと後のインタヴューで答えていた。
(律儀なファンは、sorryのメッセージをつけて靴をブライアンに返したそうです)
そしてその羽田の映像は、QUEEN初期の貴重な映像として世界中に知られているし、
「ビートルズ来日以来の大騒ぎ」とも報道されたのだ。

そしてベネディクト・ファンもビートルマニア、と形容された。

私がQUEENファンになった時には、その後の来日のそのまた後だったし、
関東地方とは言え地方在住で、中学生はそう簡単に東京になんて行けなかった。
ましてや有名人を一目見るためになんて親が許してくれない。1人で行けない。

去年QUEEN結成40周年で催された展示会場でも、
この羽田での映像は会場入り口で流されていて、若きロックミュージシャンが
日本のファンへのメッセージを嬉しそうに語っていた。

スターは、仕事以外の時間にファンに追いかけられることをどう思うんだろう?
プライヴァシーは尊重すべきじゃないか?
アーティストの作品を買って理解するのが正しいファンの姿じゃ?
と思う私もいた。
QUEENのメンバーがインタヴューで「日本は僕たちにとって特別な国」
と言ってくれていても、どの外国に行っても「特別な」と社交辞令で
言ってるんじゃないかとも思った。ところが、去年発売されたドキュメンタリーDVDは、
日本版だけが特典映像がついてて、それを発表したQUEEN公式HPには外国のファンの
「And, again!」「It's not fair!」とコメントがついていたのだ。

アーティストはこちらの思いに答えてくれるのだ!!とその時思った。
彼らも人の子、歓迎されれば素直に嬉しいし、
作品が売れれば買ってくれるファンの存在を認めてくれる!

音楽という、映画/ドラマというは別畑の経験と考察だったけれど、
私のファンとしての心構えはそこで培った。
あれ?畑は違うけど今気がついた、QUEENとベネディクトの共通点。
「貴公子」と形容されてますよ!両者とも!
QUEENは70年代、「ロックの貴公子」と呼ばれていたし、ベネディクトは、
将来ローレンス・オリビエみたいに本当に称号をもらうんじゃないかと
本気で思ってるしましまです。サー・ベネディクト・カンバーバッチ。
その時こそあの長い名前がぴったりじゃないですか。

21世紀探偵ファンの21世紀ビートルマニア(ビッチズよりこっちにして)としては
「ブライアン・エプスタインの映画」がとってもとっても楽しみである。

*タイトル「A Hard Day's Knight」の Knight のK はサーの称号を持つ人の爵位。
 GQのシャレに対抗か?ビートルズの曲は「A Hard Day's Night」でKなし。

QUEEN in Tokyo 1975