Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Rich Tea Biscuit 実行段階

2014-09-25 11:02:00 | イギリス
今朝BSニュースを見ていて出て来た英語「execution phase」は日本語で「実行段階」です。最近よくexecutionってニュースで聞くけど「処刑」って意味だと思っていたのでなんて物騒な・・・と思っていたら、大きい意味は実行だったんですね~。テロニュースだから物騒なことには変わりはないんですけど。

数ヶ月間に渡る、イギリスにしかないビスケットも、いよいよ代休をもらった平日の昼間、家族の誰もいない時を狙って実行段階に移しました。

レポです。

どうしたらRich Tea Biscuitなるものをお伝えできるのか、考えた結果、森永マリーと比較することにしました。




McVitie's 1ポンド/200g : マリー 235円@プチマルエツ/約145g 
(マリーには数量表示が24枚とだけだったので、自宅のアナログ秤で量りました)

ちなみにスーパーのオリジナルブランドではより安価で、Tesco Everyday Value Rich Tea 300Gは23ペンスです300gも入って!



・・・そのお値段の差は、材料費の物価の差もあるでしょうが、このパッケージの差も大きいでしょう。日本人の几帳面なメンタリティには、この個別包装が必須なのかしら。もしかしたら湿度の差による必要条件かも知れません。日本では湿度が高いから湿気ってしまうというデメリットが。イギリスだとパンはカビずにただ乾燥して固くなってしまうくらい湿度が低いのです。あんなに雨が降るのに不思議です。

さあ、裸にして並べてみましたよ。後ろ姿もね。



アナログ秤では、Rich Tea1枚約7g、マリー約5g。
パッケージの表示によれば、Rich Tea1枚38カロリー、マリー25カロリー。
人間と同じで日本のマリーは小柄ですね。


いよいよ味の比較です。ミルクティーと一緒にいただきます。

むむ・・・何年ぶりのRich Teaだろう・・・・・お口に入れた第一印象は、ダイジェスティブ・ビスケットのような香ばしさです。のどの奥から鼻に抜ける香りも小麦を焼いたトーストのような匂い。記憶のイメージよりも厚みがあるので噛みしめる重厚感もあり、もぐもぐしてる時は穀物食べてる感なのが、もぐもぐ完了後に飲み込む時に、舌の奥で甘味をほんのり感じました。

これを3枚分いただいてまだこの味が残ってるうちに、マリーいきます!あ、でもミルクティーひとくちでリフレッシュはします。

きめが細かいです。ですので、もぐもぐも楽で、そんなに歯で噛み砕かなくてもスーッと柔らかくなって呑み込める形状に。味は、思ってたよりも甘くはないです。砂糖の甘さはそれほど感じないのですが、クリーム感と言ったらいいのか、リッチな風味が食べた後に残ります。ふんわり感が口と鼻の奥に残っているので、食べた後にミルクティーを飲んだら今度はこっちのミルクの味がしなくなり、硬質な紅茶を飲んだように感じました。


では、最後に成分比較です。パッケージの表示から。

Rich Tea:
Wheat Flour(小麦粉)
Suger
Vegetable Oil(sunflower)(植物油ひまわり)
Clucose-Fructoce Syrup(ぶどう糖果糖液糖)
Barley Malt Extract(大麦麦芽エキス)
Raising Agents(膨張剤)
Salt

マリー
小麦粉
砂糖
牛乳
とうもろこしでん粉
ショートニング
バターオイル
マーガリン
全粉乳
植物油脂
ぶどう糖果糖液糖
食塩
たんぱく質濃縮エホイパウダー
膨張剤
香料
乳化剤



・・・いかがでしょう?
バターオイルとエホイパウダーってのが何だかわからないのですが、名前とは反対に、マリーの方が乳製品とマーガリン、ショートニングを含むため「Rich(濃厚)」なんですね!逆にRich Teaの方は、ほぼ小麦・大麦と甘味で出来ています。一般に濃い味付けの好まれるイギリスのビスケットがなぜ素っ気ないのかー

たぶん、その方が、ミルクティーが美味しいからだと思いました。
主役はティーで、Rich Tea(濃厚なお茶の時間)を演出するための優秀なサイドキックがこのビスケットなのではないかな。