「観劇の旅」でも旅の楽しみと言えばやはり「食」もはずせません♪
9/2のデザートに続き、イギリスでどんなものを食べていたかの報告です。
何度も言及していますが、渡英前2週間の私は小麦製品をなるべく食べない「ゆるグルテンフリーダイエット」をしていました。イギリスでは随分前からグルテンフリーダイエットは日本よりも普及しているので、普通のスーパーや町にあるナチュラルフード店でグルテンなしのパスタなどの代替品が入手できます。でも私はせっかくの旅であまり制限はしたくなかったので、イギリス滞在中にダイエットはやめると決めていました。しかしながら、「絶っていた食品を口にすると具合が悪くなる」とテニス王者のジョコビッチさんが書いていたので、グルテンは身体に慣らすよう少しずつ摂取し始めました。
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そこで利用したのが、グルテンフリーシリアル ↑
イギリスではシリアル以外に、ビスケットやケーキでもグルテンなしの製品をスーパーで売っています。日本でグルテンなしのおやつがほしかったら和菓子とか焼き芋がありますが、西洋で小麦なしをやるには代替品が欠かせないようで。
さらに西洋人が日本人よりも多く採る食品として乳製品があります。これも近年身体によろしくないと判断する人が増え、豆乳やその他のミルクが広まっています。健康食品店に行かずとも大手スーパーのテスコの小さい店にもあります。
上はヘンプ・ミルク
下はココナッツ・ミルク
味は豆乳よりも飲みやすいです。牛乳よりも軽く、それに慣れてから日本に帰って来て久しぶりに牛乳を飲んだらその甘さと脂肪分にびっくりしました。
↓ のシリアルはグルテンフリーではないのですが、大麦なのでこちらも朝ご飯に愛用しました。
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いよいよ朝ご飯以外グルテン復帰しまして、体調の変化はあるかとドキドキしたんですけど、まったく自覚症状なしでした。徐々に慣らしたのが功を奏したのか、私の身体にグルテンは毒でなかったのか、どっちかわからないけど、とにかく元気だったのだからOKです。
コテージパイ
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すみません、手前はパエリアで、コテージパイはその向こう四角いトレーのです。パエリアとサラダに挟まれているのはフェラフィルというレンズ豆などでできた中東の食べ物。友人が私に「イギリスの何が食べたいか?」というリクエストをきいてくれたのです。それに応えて友人の旦那様が作ってくれたのがコテージパイ、フェラフィルも中東出身ながらベジタリアンが多いロンドンではよく出回っていて、スーパーにもあるしカフェメニューでもよく見るので私にとってロンドンの味なのです。でもそれだけではご馳走メニューにならないと判断されたのか?パエリアまで作ってくれました。素敵な旦那様!!!
バービカン内の「Bon Fire」のハンバーガー&スイートポテトのチップス
ここは従業員もヨーロッパ人ばかりで、フレンチマスタードやマヨネーズがついて来ました。ロンドンも大分イタリア式のカフェも増えたし純粋な昔ながらのイギリスの食事を出す店が減って来てます。それも多様性というロンドンのひとつの顔ですよね。寿司やラーメン屋があるんだからお隣のフランス式もありでしょ。
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↑ このトマトのケチャップ入れ、キッチンショップで買おうと思ってたのに忘れたんですよ~~~ほら、このクマちゃんとお揃いなのに!
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スコットランドのスクエア・ソーセージ
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スコットランドの友人宅にて朝ご飯。スコットランドと言えば「ハギス」が頭に浮かびますが、内蔵系には弱い私なのでこの四角いソーセージみたいな特産品は大歓迎!イングランドでもソーセージの種類は多いけど、確かに四角のは食べたことがなかった。
「Fiddler's Arms」のスコティッシュ・サーモン
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エジンバラのスコティッシュ・パブでのランチです。前述のようにハギスが苦手だが最もスコットランドらしい食べ物は?と考えて、その名も「スコティッシュ・サーモン」にしました。お皿の上のレイアウト、気のせいか日本的な間のとり方を心得ている・・・・? いやいやちょっと何かの位置が偏っちゃったのであろう。タルタルソースがたっぷり、お魚も写真では小さめに見えるけどボリュームのある切り身で嬉しかったです。日本のシャケ3切れ分くらいはあります。なぜか「ほおずき」が付け合わせについていました。
「Henderson's」のヴェガンロール&サラダ
エジンバラに行った日は折しもフード・フェアが開催されていました。
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緑いっぱいの公園にテントや出店が出ていました。パブランチをした日だったので、ちょっとヘルシーに行きたいと思ってたら、ありました、ベジタリアンの中でも特に制限の多い、乳製品とか卵も採らないヴェガンの店が!イギリスの良さはこういう多様性だと思います。日本の食べ物も美味しいけれど、いざベジタリアンやヴェガンの人を外食に連れて行くとそういう店がなくてとても困るのですよね。メニューに書いてない材料が入ってて出て来たものが食べられないと言い出す人もいるしね。
写真はスパイス入りのレンズ豆のロールとサラダです。サラダは6種類の中から好きな2種を選ぶというもの。このニンジンだけのサラダというのも、日本にはあまりなくて私の大好物のひとつ。ヴェガン料理は豆、野菜、ナッツ類に香辛料をきかせたものが多いです。野菜だけでもかなりのボリュームで食べきれず、持ち帰って翌朝も食べました。
「ALMEIDA CAFE」のサンドウィッチ
ウィショーさんの「バッカイ」を見に行く度に、劇場横のカフェで食べました。劇場はオシャレな店やカフェの多いエンジェルにあるのですけど、バッカイ上演中は演目に合わせたカフェメニューも展開していましたから、ファンとしてはそれを賞味せねば!
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と言うことで、初日はスコットランド帰りだった日のため時間に余裕もなくてお手軽なサンドウィッチとレモネード。パンの中身はギリシャのチーズとロケット。カフェの構造は、テーブル席はカフェの敷地内にいくつかあって、カフェの横は劇場のホワイエになっており、その境目はバーになってます。ホワイエには高くて丸いバーテーブルが3個。私が注文した時はテーブル席はいっぱいだったので、ホワイエで食べてもいいかを確認し、注文してから食事は作ってくれたのでホワイエに持って来てくれるかどうかも確認しました。だいたいパブやカフェは注文はバーでして支払いをし、飲み物はすぐに出してくれて、食べ物は席まで持って来てくれるパターンです。
「ALMEIDA CAFE」のBAKKHAI
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演目と同じ名前の季節限定メニュー。
4種のチーズ、チャツネ、柘榴、(甘くない)ビスケット、パン。
ご覧のように、チーズプレートです。本来はグループで注文してみんなで摘むものなんですが(とメニューに書いてある)、お一人様だけど、どうしてもこれを食べなくては来たかいがないでしょとばかりに、とりあえず店員さんに量の確認をしました。そしたら1人で食べられると思うけど、万が一残したらお持ち帰りにしてくれる!と言われたので安心して注文できました。
しかしその心配は無用、ビスケット数枚だけ残して完食しましたから。
でこのメニューのどこがバッカイかと疑問も湧きますでしょ?
ストーリーが血まみれなので、パンやチーズを肉に、柘榴とチャツネを血に見立てたのではないかな。狩猟民族の文化ですから、それもありなん・・・・
「ALMEIDA CAFE」のSpanakopitaとギリシャ風サラダ
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こちらも、季節限定のギリシャメニューのひとつです。
スパナコピタと単純にカタカナ読みすればいいこれは、イギリスではメジャーなギリシャ料理で、パリパリのパイ生地の間に、ほうれん草とリコッタチーズとパインナッツが入っています。通常のパイ生地とは違うのですが、スーパーでも冷凍生地を売っているので自宅でも作りやすいんです。そしてオリーブとフェタ・チーズが入ったGREEK SALADもイギリスで土着したギリシャ料理です。
パブ「Black Horse」の豆バーグ
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大都会ロンドンから今度はコツウォルズ地方に移動しまして、Stroudという町の奥のお馬やお牛だらけの村にあるパブのランチです。大体パブランチというのはメニューも決まっていて、肉はローストビーフ、肉が2種ある場合は+チキン。魚はもちろんフィッシュ&チップス。そしてベジタリアン料理も必ずあり、豆と野菜のハンバーグみたいなものです。そして私がいただいたのがそれです。付け合わせはポテト、青菜とピーズ、ヨークシャープディング。
別にベジタリンを目指したわけではないのですが、せっかくの旅行と、日本にはないものを選んでいると、牛も鳥も日本で食べられるし、フィッシュ&チップスはもう食べたし、とこのようなチョイスになりました。この時、8月でも24度くらいでしたから屋外の席を選び、目の前の芝生のお馬さんや、隣のテーブルの下にうずくまる大型犬を眺めながらのダラダラランチ、平和を享受しました。
「DAFFODIL」の魚料理
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同じコツウォルズ地方ですが、こちらはデザートの記事でもレポした、シャーロック0301でロケ地となったレストランですから洗練さが売り・・・のはず。
鱈のトマトソースとバジルのペースト添え。
カリカリにグリルされた魚の皮にバジルが乗ってるのは味も舌触りも良かったし、ひよこ豆とほうれん草入りのトマトソーズも美味しゅうございました、が、そのソースの中にスパゲッティが数本入っているのが、嬉しいのか嬉しくないのかよくわかりませんでした。
と言うのも、イギリスの外国人受けしない食べ物のナンバー1、2を争うと思われる食品に、「スパゲッティナポリタンの缶詰」というのがあるんですよ!イタリア人と日本人はアルデンテの食感にこだわりますが、イギリス人は基本、野菜をグテグテに柔らかく煮るのが好きな国民です。その延長上にパスタがあっても不思議ではありません。かくして煮込みうどんのような食感のパスタの缶詰が存在するのです。私がシャーロックとジョンが再会したレストランで食べた数本のパスタは、その文化を思い出させるものでした。
「REGENCY CAFE」のチーズパイ
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最後はロンドンに戻り、極めつけのイギリス料理です!
パイはサンドウィッチの次にメジャーな伝統的なファストフードです。
チキン&マッシュルーム、キドニー&ステーキ等が代表的。
しかもこのカフェは立地的にはウエストミンスター寺院やニュー・スコットランドヤードからも遠くないのに、昔ながらのイギリス的なメニューを昔ながらの値段で出しています。そしたら昔ながらのチップス&ビーンズとティーを一緒に頼みたくなります。
ああ・・・これぞロンドン・・・。
ちょっと面白いのは、ここでは奥のレジのあるカウンターでまず注文してお金を払わなくてはならないのです。それから着席が許されます。カウンターではビシッとしたおじさん紳士が仕切っていて、大抵のカフェなら席に座って注文をとりに来るのを待っていいのですが、たまたま私はカウンターで「Can I order here?」と聞いたからまだ良かった。返事は「You must order here first.」でしたからね。
そしてTeaを頼んだら、もう何も言わなくてもミルクたっぷりの濃いビルダーズ・ティーを出されました。完璧です。
今までにも何度か言及していますけど、念のためまた書かせてくださいね~
このカフェは、私がかつて住んでいたフラットのすぐ近くで、
今話題のキングスマンの監督マシュー・ヴォーンのダニエル・クレイグ、ベン・ウィショー出演の映画「レイヤーケーキ」
ビル・ナイ、アンドリュー・スコット、フレディ・フォックス出演の映画「パレードへようこそ」
これから放送されるベン・ウィショー出演のドラマ「London Spy」
などのロケ地になったカフェです。
もともとは地元の労働者階級しか行かないローカルな所ですが、上記のような理由により近年はファンに名が知られているようです。
私が食べていた時、隣のテーブルにひとりの従業員がまかないを食べに着席しました。ビシッとした店主らしきカウンターの紳士が選んだと見えて物腰のキチンとした男性です。お一人様で感慨に耽っていた私は勇気を出して話しかけました。
私「こんにちは。ここでどのくらい働いているんですか?」
彼「もう長いよ。8年くらいかな。」
私「私、あなたが働き始めるより前に、この2軒先に住んでいたんです。」
彼 ニコリ
この旅の間中、数人の友人にお世話になりながらも、今は自分の家がないというのはちょっと辛い気持ちにもなったのでしたが、このカフェに座って外の見慣れた景色を眺めて、おじさんに感慨の押し売りをした時、「帰って来たんだなあ」という気持ちがこみ上げて来ました。自分の住んでた家を写真に撮って日本の夫に送ると直ぐ「わお!木が大きくなったね!」と返事が帰って来ました。
9/2のデザートに続き、イギリスでどんなものを食べていたかの報告です。
何度も言及していますが、渡英前2週間の私は小麦製品をなるべく食べない「ゆるグルテンフリーダイエット」をしていました。イギリスでは随分前からグルテンフリーダイエットは日本よりも普及しているので、普通のスーパーや町にあるナチュラルフード店でグルテンなしのパスタなどの代替品が入手できます。でも私はせっかくの旅であまり制限はしたくなかったので、イギリス滞在中にダイエットはやめると決めていました。しかしながら、「絶っていた食品を口にすると具合が悪くなる」とテニス王者のジョコビッチさんが書いていたので、グルテンは身体に慣らすよう少しずつ摂取し始めました。
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そこで利用したのが、グルテンフリーシリアル ↑
イギリスではシリアル以外に、ビスケットやケーキでもグルテンなしの製品をスーパーで売っています。日本でグルテンなしのおやつがほしかったら和菓子とか焼き芋がありますが、西洋で小麦なしをやるには代替品が欠かせないようで。
さらに西洋人が日本人よりも多く採る食品として乳製品があります。これも近年身体によろしくないと判断する人が増え、豆乳やその他のミルクが広まっています。健康食品店に行かずとも大手スーパーのテスコの小さい店にもあります。
上はヘンプ・ミルク
下はココナッツ・ミルク
味は豆乳よりも飲みやすいです。牛乳よりも軽く、それに慣れてから日本に帰って来て久しぶりに牛乳を飲んだらその甘さと脂肪分にびっくりしました。
↓ のシリアルはグルテンフリーではないのですが、大麦なのでこちらも朝ご飯に愛用しました。
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いよいよ朝ご飯以外グルテン復帰しまして、体調の変化はあるかとドキドキしたんですけど、まったく自覚症状なしでした。徐々に慣らしたのが功を奏したのか、私の身体にグルテンは毒でなかったのか、どっちかわからないけど、とにかく元気だったのだからOKです。
コテージパイ
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すみません、手前はパエリアで、コテージパイはその向こう四角いトレーのです。パエリアとサラダに挟まれているのはフェラフィルというレンズ豆などでできた中東の食べ物。友人が私に「イギリスの何が食べたいか?」というリクエストをきいてくれたのです。それに応えて友人の旦那様が作ってくれたのがコテージパイ、フェラフィルも中東出身ながらベジタリアンが多いロンドンではよく出回っていて、スーパーにもあるしカフェメニューでもよく見るので私にとってロンドンの味なのです。でもそれだけではご馳走メニューにならないと判断されたのか?パエリアまで作ってくれました。素敵な旦那様!!!
バービカン内の「Bon Fire」のハンバーガー&スイートポテトのチップス
ここは従業員もヨーロッパ人ばかりで、フレンチマスタードやマヨネーズがついて来ました。ロンドンも大分イタリア式のカフェも増えたし純粋な昔ながらのイギリスの食事を出す店が減って来てます。それも多様性というロンドンのひとつの顔ですよね。寿司やラーメン屋があるんだからお隣のフランス式もありでしょ。
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↑ このトマトのケチャップ入れ、キッチンショップで買おうと思ってたのに忘れたんですよ~~~ほら、このクマちゃんとお揃いなのに!
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スコットランドのスクエア・ソーセージ
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スコットランドの友人宅にて朝ご飯。スコットランドと言えば「ハギス」が頭に浮かびますが、内蔵系には弱い私なのでこの四角いソーセージみたいな特産品は大歓迎!イングランドでもソーセージの種類は多いけど、確かに四角のは食べたことがなかった。
「Fiddler's Arms」のスコティッシュ・サーモン
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エジンバラのスコティッシュ・パブでのランチです。前述のようにハギスが苦手だが最もスコットランドらしい食べ物は?と考えて、その名も「スコティッシュ・サーモン」にしました。お皿の上のレイアウト、気のせいか日本的な間のとり方を心得ている・・・・? いやいやちょっと何かの位置が偏っちゃったのであろう。タルタルソースがたっぷり、お魚も写真では小さめに見えるけどボリュームのある切り身で嬉しかったです。日本のシャケ3切れ分くらいはあります。なぜか「ほおずき」が付け合わせについていました。
「Henderson's」のヴェガンロール&サラダ
エジンバラに行った日は折しもフード・フェアが開催されていました。
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緑いっぱいの公園にテントや出店が出ていました。パブランチをした日だったので、ちょっとヘルシーに行きたいと思ってたら、ありました、ベジタリアンの中でも特に制限の多い、乳製品とか卵も採らないヴェガンの店が!イギリスの良さはこういう多様性だと思います。日本の食べ物も美味しいけれど、いざベジタリアンやヴェガンの人を外食に連れて行くとそういう店がなくてとても困るのですよね。メニューに書いてない材料が入ってて出て来たものが食べられないと言い出す人もいるしね。
写真はスパイス入りのレンズ豆のロールとサラダです。サラダは6種類の中から好きな2種を選ぶというもの。このニンジンだけのサラダというのも、日本にはあまりなくて私の大好物のひとつ。ヴェガン料理は豆、野菜、ナッツ類に香辛料をきかせたものが多いです。野菜だけでもかなりのボリュームで食べきれず、持ち帰って翌朝も食べました。
「ALMEIDA CAFE」のサンドウィッチ
ウィショーさんの「バッカイ」を見に行く度に、劇場横のカフェで食べました。劇場はオシャレな店やカフェの多いエンジェルにあるのですけど、バッカイ上演中は演目に合わせたカフェメニューも展開していましたから、ファンとしてはそれを賞味せねば!
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と言うことで、初日はスコットランド帰りだった日のため時間に余裕もなくてお手軽なサンドウィッチとレモネード。パンの中身はギリシャのチーズとロケット。カフェの構造は、テーブル席はカフェの敷地内にいくつかあって、カフェの横は劇場のホワイエになっており、その境目はバーになってます。ホワイエには高くて丸いバーテーブルが3個。私が注文した時はテーブル席はいっぱいだったので、ホワイエで食べてもいいかを確認し、注文してから食事は作ってくれたのでホワイエに持って来てくれるかどうかも確認しました。だいたいパブやカフェは注文はバーでして支払いをし、飲み物はすぐに出してくれて、食べ物は席まで持って来てくれるパターンです。
「ALMEIDA CAFE」のBAKKHAI
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演目と同じ名前の季節限定メニュー。
4種のチーズ、チャツネ、柘榴、(甘くない)ビスケット、パン。
ご覧のように、チーズプレートです。本来はグループで注文してみんなで摘むものなんですが(とメニューに書いてある)、お一人様だけど、どうしてもこれを食べなくては来たかいがないでしょとばかりに、とりあえず店員さんに量の確認をしました。そしたら1人で食べられると思うけど、万が一残したらお持ち帰りにしてくれる!と言われたので安心して注文できました。
しかしその心配は無用、ビスケット数枚だけ残して完食しましたから。
でこのメニューのどこがバッカイかと疑問も湧きますでしょ?
ストーリーが血まみれなので、パンやチーズを肉に、柘榴とチャツネを血に見立てたのではないかな。狩猟民族の文化ですから、それもありなん・・・・
「ALMEIDA CAFE」のSpanakopitaとギリシャ風サラダ
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こちらも、季節限定のギリシャメニューのひとつです。
スパナコピタと単純にカタカナ読みすればいいこれは、イギリスではメジャーなギリシャ料理で、パリパリのパイ生地の間に、ほうれん草とリコッタチーズとパインナッツが入っています。通常のパイ生地とは違うのですが、スーパーでも冷凍生地を売っているので自宅でも作りやすいんです。そしてオリーブとフェタ・チーズが入ったGREEK SALADもイギリスで土着したギリシャ料理です。
パブ「Black Horse」の豆バーグ
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大都会ロンドンから今度はコツウォルズ地方に移動しまして、Stroudという町の奥のお馬やお牛だらけの村にあるパブのランチです。大体パブランチというのはメニューも決まっていて、肉はローストビーフ、肉が2種ある場合は+チキン。魚はもちろんフィッシュ&チップス。そしてベジタリアン料理も必ずあり、豆と野菜のハンバーグみたいなものです。そして私がいただいたのがそれです。付け合わせはポテト、青菜とピーズ、ヨークシャープディング。
別にベジタリンを目指したわけではないのですが、せっかくの旅行と、日本にはないものを選んでいると、牛も鳥も日本で食べられるし、フィッシュ&チップスはもう食べたし、とこのようなチョイスになりました。この時、8月でも24度くらいでしたから屋外の席を選び、目の前の芝生のお馬さんや、隣のテーブルの下にうずくまる大型犬を眺めながらのダラダラランチ、平和を享受しました。
「DAFFODIL」の魚料理
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同じコツウォルズ地方ですが、こちらはデザートの記事でもレポした、シャーロック0301でロケ地となったレストランですから洗練さが売り・・・のはず。
鱈のトマトソースとバジルのペースト添え。
カリカリにグリルされた魚の皮にバジルが乗ってるのは味も舌触りも良かったし、ひよこ豆とほうれん草入りのトマトソーズも美味しゅうございました、が、そのソースの中にスパゲッティが数本入っているのが、嬉しいのか嬉しくないのかよくわかりませんでした。
と言うのも、イギリスの外国人受けしない食べ物のナンバー1、2を争うと思われる食品に、「スパゲッティナポリタンの缶詰」というのがあるんですよ!イタリア人と日本人はアルデンテの食感にこだわりますが、イギリス人は基本、野菜をグテグテに柔らかく煮るのが好きな国民です。その延長上にパスタがあっても不思議ではありません。かくして煮込みうどんのような食感のパスタの缶詰が存在するのです。私がシャーロックとジョンが再会したレストランで食べた数本のパスタは、その文化を思い出させるものでした。
「REGENCY CAFE」のチーズパイ
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最後はロンドンに戻り、極めつけのイギリス料理です!
パイはサンドウィッチの次にメジャーな伝統的なファストフードです。
チキン&マッシュルーム、キドニー&ステーキ等が代表的。
しかもこのカフェは立地的にはウエストミンスター寺院やニュー・スコットランドヤードからも遠くないのに、昔ながらのイギリス的なメニューを昔ながらの値段で出しています。そしたら昔ながらのチップス&ビーンズとティーを一緒に頼みたくなります。
ああ・・・これぞロンドン・・・。
ちょっと面白いのは、ここでは奥のレジのあるカウンターでまず注文してお金を払わなくてはならないのです。それから着席が許されます。カウンターではビシッとしたおじさん紳士が仕切っていて、大抵のカフェなら席に座って注文をとりに来るのを待っていいのですが、たまたま私はカウンターで「Can I order here?」と聞いたからまだ良かった。返事は「You must order here first.」でしたからね。
そしてTeaを頼んだら、もう何も言わなくてもミルクたっぷりの濃いビルダーズ・ティーを出されました。完璧です。
今までにも何度か言及していますけど、念のためまた書かせてくださいね~
このカフェは、私がかつて住んでいたフラットのすぐ近くで、
今話題のキングスマンの監督マシュー・ヴォーンのダニエル・クレイグ、ベン・ウィショー出演の映画「レイヤーケーキ」
ビル・ナイ、アンドリュー・スコット、フレディ・フォックス出演の映画「パレードへようこそ」
これから放送されるベン・ウィショー出演のドラマ「London Spy」
などのロケ地になったカフェです。
もともとは地元の労働者階級しか行かないローカルな所ですが、上記のような理由により近年はファンに名が知られているようです。
私が食べていた時、隣のテーブルにひとりの従業員がまかないを食べに着席しました。ビシッとした店主らしきカウンターの紳士が選んだと見えて物腰のキチンとした男性です。お一人様で感慨に耽っていた私は勇気を出して話しかけました。
私「こんにちは。ここでどのくらい働いているんですか?」
彼「もう長いよ。8年くらいかな。」
私「私、あなたが働き始めるより前に、この2軒先に住んでいたんです。」
彼 ニコリ
この旅の間中、数人の友人にお世話になりながらも、今は自分の家がないというのはちょっと辛い気持ちにもなったのでしたが、このカフェに座って外の見慣れた景色を眺めて、おじさんに感慨の押し売りをした時、「帰って来たんだなあ」という気持ちがこみ上げて来ました。自分の住んでた家を写真に撮って日本の夫に送ると直ぐ「わお!木が大きくなったね!」と返事が帰って来ました。