Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

軽く見られない英語

2016-06-16 19:14:00 | 英語
「ニューヨーカーに学ぶ 軽く見られない英語 (朝日新書)」という本をポチりました。NY出発まで1ヶ月を切ったのでタイトルに反応してしまいました(汗)。



はるか15年前にNYへ行った時も一人旅だったのですが、あの時は出張で現地の会社のコーディネーターやデザイナーさんに連れて行ってもらった場所も多く自分で何かをした記憶があまりないのです。

道を歩いていたら「そのブーツいいね~」と声かけてきた男性がいてビックリした記憶はあります。ロンドンだったら、バーやクラブでとか、劇場のお隣の人とか、何かを待つ列の前後でとか時間をある程度共有している見ず知らずの人と会話することはありますが、道では道を聞く以外にいきなり声をかけられたことはないからです。

しかし、あれはNYでも一部の人だけの行為なのだろうか?と、同じ英語の都市でもロンドンとNYでは習慣に違いがあるかも・・・とちょっぴり不安なのでこの本を読んで安心したいの

ところで、写真では小さくて読めないのですが、この本の表紙には『「Thank you」「Please」は魔法の言葉』と書いてあります。多分このブログを読んでくださる洋ドラ洋画ファンの方ならばご存知でしょうし、実際にロンドンの大人も子供が何かをリクエストしてきた時に、「What's the magic word?」と促してPleaseを言うよう躾けます。もっとも、うちの子は保育士さんにそう聞かれた時に「アブラカタブラ!」と答えまして、正解には違いないとみんなにウケましたw


しかしこんな基本的なことも言えないなんて、偉そうにしてる日本語でも「ありがとう」って言えないオッサン族くらいじゃないの?と思いません?ところが今の職場で働いてみたらそうでもなかったんです。

私は仕事で同じ職場のスタッフ300人くらいを相手に簡単なサービスをします。その時にはやはり「Please/お願いします」「Thank you/ありがとうございました」と言われる想定をするじゃないですか。たいていの人は言いますが、たまに言わない人がいると内心ムッとします。そして私はそういう人にはわざと丁寧に何かを言います。日本語でも英語でも。そうするとどっちかの言葉をある程度できる人は何回か会ってるうちに態度が変わってplease/Thank youを言うようになり、私は心の中で「やたっ!」と思うのです。

基本、日本語か英語がネイテゥブか、またはフィリピンのように公用語でネイティブに近い人は最初から問題ありません。でもどちらのネイティブでもない人に言えない人がいるのです。ロシア系女性、アフリカ系女性、南アジア(インド、ネパール、スリランカ、パキスタンあたり)系男性、南アメリカ系男性。もちろんこの地域の人でもちゃんとした人の方が多いですが、個人差ですよねー

理由を考えてみると、
①ロシア系女性は金髪なので日本人に甘やかされて図に乗って礼儀知らず
②女性の地位が低い国から来た男性は男尊女卑で私を侮っている
③英語も日本語も口頭で覚えたけどきちんと習ってない
 その場合、その人が覚えた時の周りのサンプルレベルが低かった

などと推測して本当はプンプンな気持ちを抑えて「What's the magic word?」という言葉を飲み込んでいます。外国語をタメ口でしか知らない気の毒な人なんだ、と思うようにして。


さて、私もNYの人に失礼だと思われないよう勉強しなくちゃ。早く本が届かないかな~



6/25 追記:
読み終わりました。
英語についてはだいたいのところはロンドンと変わらないかなぁとは思いましたが、レストランのチップが20%が普通というのは読んでおいて良かったです。ロンドンではそんなに渡してなかったです。と言うよりちゃんと満足するサービスが受けられるレストランだとサービス料はちゃんとチャージされてることがほとんどで、置いても2~5ポンドくらいでした。
あとは、やはり全体に人と人との距離がロンドンよりも近いような印象です。
辛かったのは、著者が仕事で体験した世間&礼儀知らずの日本人の態度。有名人が近くにいることを、わざわざ「急に振り返らないでくださいね」と前置きしてこっそり伝えたというのに、バッと振り返って頭の先からつま先までジロジロと眺めたというエピソード・・・それはNYだから起こったことなのか、私も頭をひねってしまいました。仕事先でそんな態度をとるなんて社会人として失格のような・・・
有名人といえばNYは特にセレブに対してプライベートを尊重する、とありました。多分その辺はロンドンも同じです。でも、NYの人は気づいても気づいてないふりをするそうで、その辺はロンドンは話しかけても嫌な顔されたという話は私の周りでは聞いたことがありません。多分私の聞いた話はどれも好きな人や尊敬する人に会ったという話で、「有名だから」と声をかけた人はいないからかもしれません。