Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

The Living and The Dead 見てる

2016-06-20 21:12:00 | コリン・モーガン
諸事情で週末の6エピ一気見は果たせず、今エピ4まで見ました。
主役はネイサン・アップルビー(コリン・モーガン)とシャルロット・アップルビー(シャルロット・スペンサー)の夫婦。

最新(と言っても撮影は去年だけど)コリン・モーガンがずっと出てて嬉しいのなんのです。特に嬉しいのはちょっとロン毛ふうのフサフサ頭。今までどの役も短かったから新鮮でよくお似合いです。嬉しくないのはヒゲで顔の一部が見えないこと。せっかくのフサフサ頭なのにもったいない。しかしおそらく本作ではコリンの大人の魅力を引き出すため、再婚の新婚の地主の旦那さんという役なのだろうから仕方がない・・・



農家の出ながらロンドンで精神科医として成功し、実家の母は息子をとっても誇りに思ってる、と小津安二郎の東京物語ならぬロンドン物語ですか、って思ったのですけれど、ロンドンは全く舞台には出てこず、ひたすらサマセットの田舎が舞台です。

全6エピなので一つの話が6回に分けられているのかと思い込んでいたら、なんと続いてはいるけれど1件の幽霊は1エピで完結という、探偵ものによくある形式でした。しかしながら夫婦としての、家族としてのストーリーはずっと進行しています。

ヴィクトリア時代というと馬車にガス灯というイメージがシャーロック・ホームズなどではありましたが、意外にも田舎の方では蒸気自動車のトラクターを都会から来た地主の若奥さんが買い込んで農民はそっちの方をお化けでも見るような目で見守っていたのが印象的でした。そしてその奥さんは写真家という職業婦人だったのです。あの時代の女性の職業と言ったら教師くらいのものかと思っていたのでそれも驚きです。

その奥さんのファッションも、最新の女性だからかちょっと変わっていて大変かわいらしいです。その可愛い都会の奥さんが農民を頑張って仕切っているのに、一緒に家を継ぐために帰郷したと思ってたネイサンは、次々と現れる精神疾患の人たちに医者として援助の手を差し伸べるべく、次々と超常現象に巻き込まれてしまうのです。



しかし、このドラマの面白いところは、これだけ呪われているのにあまり怖くないところです。若旦那が戻って以来こんなに変なこと続きでは、村の人達も愛想を尽かしそうなものなのに、地域の空気はゴーストをそれほど特別とも思ってない風です。

そしてネイサンも科学者のくせに前の奥さんと息子を失ってるせいか超常現象へ自ら足を踏み入れるのですよね。この辺はコナン・ドイルのような?現実的なのに精神世界も信じているようです。

ということで、大人の役なんだけど、これまでのコリンの多くの役と同じ安定の浮世離れした男。私としても嬉しいような、そうでないような。



エピ4現在、そんなネイサンにシャーロットも半ば失望を隠せないのに、ネイサンの方は全身無邪気に「僕が守ってあげるから・・・!」と妻を抱き寄せつつ視線は半分この世にはない・・・し・・・ラストシーンは予想だにできなかったことが?!こ、これは後二つが楽しみです。と同時にシリーズ後半でこんな方向へ行くとか、シリーズ1のみでスッキリ終わる予感がしなくなってきました。


ところで今現在字幕が出せないので、ウヤムヤなところが何箇所も。テレビ放送後には出ますように。