Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Poldark 0210

2016-11-10 21:23:00 | POLDARK
ラストまでネタバレしますから嫌な方は読まないに限ります!

ああ~、いい最終エピでした!映像の美しさもふるってましたので、前回の「ロス×お馬さんギャラリー」に引き続き、今回は「名画ギャラリー」をキャプチャしてみました♪

印象派色のデメルザ キスリングの描くような顔でもある


前エピで、デメルザのロスへの仕打ちが厳しすぎるんじゃないか・・・と思ったのですが、このエピを見てやっと納得できました。

彼女にしてみれば「夫の浮気」ではなく、このシリーズ初めの方から彼女の心に宿り始めた「夫はまだ昔の恋人を自分より愛してるのでは?」という恐ろしい疑問が現実だった、「自分はエリザベスにはかなわない」ことを感じてしまったのですね。夫を許す許さないではなくて、自分を1番に愛していない人との関係をどうしたらいいか答えを出せないでいる間は、ロスと元どおりにはなれなかったのです。なんて正直な。

バロックの室内画のように豪華になったポルダークの家


それに比べてエリザベスは本当に反対。好きなのはロスだったのにいつも2番手の男に甘んじてしまう。心底悪い人ではないのだけど、楽な方へ流されるから結果ロスを傷つけてるし。

そしてジョージは彼らしい真綿を絞めるようなやり方でエリザベスの中の自分の領地拡大を図ってる・・・彼女のことは好きなんだけど、彼女の愛ではロスに負けてることも知ってるし。彼女の息子を「我が国で最高の教育を受けさせる」と体良くハーロウ校に追い出してポルダークの血を遠ざける魂胆ですものね。

もうそのまんまラファエル前派


ロスは戦争に行くところを踏みとどまって、ワールガンの「囲い込み」に暴徒と化しジョージ&エリザベスの家に押し寄せたロスの労働者を静めるのに間に合いました。

*囲い込み=エンクロージングって、学校の社会でやった時に意味がわからなかったんです!単語がホントにそのまんますぎて・・・

デメルザが実家に帰る前に、ロスも心の整理がついたようでよかった。やはり激情に駆られた行動で壊れた破片を片付けてきれいに戻すのには時間がかかるのですね。

でもよくある夫婦のように表面だけ取り繕うのはロス&デメルザ、この二人にはできないこと・・・なんかいいなあ!

そのまんまターナー


でもこのエピで1番面白かったのはですね・・・

フランシスの子は追い出すし、エリザベスが妊娠してワールガンの後継ができるとほくそ笑むジョージ。でも密かに、彼との子が産まれたら彼も柔軟になってハーロウのことは考え直してくれるかもとぬくぬくと期待しているエリザベス・・・のところへポルダークおばちゃんの

「そうかもねぇ、早く産まれたりしなかったら。」

おばちゃん!!


ジョージ念願の後継がロスの子供かもって、いや面白すぎるポルダーク・・・