Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

英国大使館で「ザ・クラウン」

2016-11-16 21:54:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


ネトフリこと映像配信サービス「ネットフリックス」の初イギリス製作オリジナルドラマ「ザ・クラウン」のエピソード1特別上映会に行ってきました。

若きエリザベス女王が主役で、夫のフィリップ殿下はマット・スミスということで楽しみにしていたドラマなので、大きいスクリーンで試写だけでもありがたいことですが、ただの試写会ではなく、

英国大使館大使公邸にてのプレス向け「女優・木村佳乃『ザ・クラウン』ジャパン・アンバサダー就任式」という、

駐日英国大使ティム・ヒッチンズさんのスピーチと、英国女王御用達ダイヤモンド・ジュエリーとドレスを身につけた木村佳乃さんのインタビューまであるイベントだったのです。もうどれがメインなのかわからないほど豪華コンテンツだったのです。

ドラマ自体が現イギリス女王が主人公ですから、大使館プレス発表にふさわしいですし、ヒッチンズ大使のお話では、2011年からの「CREATIVITY IS GREAT」というプロモーションの一環として英国のクリエイティビティを是非楽しんでくださいとのことでした。

イギリスにおける映像セクターは、私がドラマや映画を見るようになったきっかけの「シャーロック」を初めとして国際的で、英国内においても大規模な経済効果と雇用を生み出している、ともおっしゃってました。

米国のネットフリックスのオリジナルドラマであるということは、製作会社も米国ですが、スタッフには女王様の映画や舞台で実績のあるピーター・モーガン、スティーブン・ダルトリーを起用、予算もネトフリのオリジナルでは最も高額、ロケやセットによる撮影も英国ということで、英国の才能が経済効果を生むようすが具体的に想像できます。

そしてもちろんファンの私たちも、作品を見ることでクリエイティブな英国映像の存続に貢献していると誇りに思っていいのかも?!(テレビや映画を見るだけでなく舞台にイベントにと、イギリスまで出かけるファンも増えていますので、確実に貢献していますとも。。。。)



豪華な赤と金の椅子前2列と、椅子の後ろにはプレス&カメラマン席が設けられ、プレスの撮影タイムの後、一般人も撮影を許可されました。

木村佳乃さんは、何とイギリス生まれだそうで「それで呼んでいただけて嬉しいです。3歳までしか住んでいなかったのであまり覚えてませんが親近感があります。」とおっしゃっていました。

低めの声、そしてドラマのシリーズ1全10エピをご覧になったとのことで、司会者の「空き時間にも見られる」という言葉にも(実はスマホやタブレットでも見られるという宣伝も兼ねた質問だったと思われます。)「空き時間ではなく、時間を作って見ました。あっという間に見てしまいました。チャーチル役の人どこかで見たことあると思ったら彼だけアメリカの俳優でした。」と、宣伝はスルーしたけど返ってそこが好感の持てる印象でした。

しかし英国女王のドラマのプロモーションとしては、大使館そのものも何よりのイベント。だってエントランス・ホールのお写真にも女王様。



カメラマンさんが去った後のイベント会場となった部屋の後方にも女王さま。



英国のシンボル動物の一つライオンの置物も。私は獅子座なので嬉しい。



プレス発表の後には、隣室にてティーが用意されていました。なんて嬉しいサプライズ!このイベントに出席するために今日は仕事を早退したので、お昼は軽くしかとれなかったのが返ってちょうどのお腹具合とタイミング。



3段トレーにロイヤルなチョコレートとスコーンがみっしり!!



記念撮影。せっかくの空間なのだから、ドレスとか着ればよかった・・・




肝心のドラマは、何と言っても製作は「リトル・ダンサー」や舞台「スカイライト」「ザ・オーディエンス」のスティーヴン・ダルトリー、脚本は「クイーン」「裏切りのサーカス」のピーター・モーガン、面白くないわけがありません!

マットが好きな私としては、フィリップ殿下目線で見てしまうのですが、最近イギリスのITVで放送されたヴィクトリア女王のドラマ「VICTORIA」でのトム・ヒューズ演じるアルバートの立場と同じ女王の王配としての葛藤も興味深いです。

その葛藤を抱える夫を持つ女王の葛藤も、ヴィクトリア同様です。

もうシリーズ2の撮影が始まっているそうで、予定ではシリーズ7まで作るとのこと。さすがは在位期間最長の女王様です。

ネトフリは1ヶ月無料のお試しがありますし、契約の種類も条件の違いで3種類、月額650円からなので、もうお試しはしてしまった私でも有料でこのドラマは全部見ようと思います。


*****

「ザ・クラウン」は全世界で11月からの配信にも関わらず、今年の「放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards) 」のベスト・ドラマ・シリーズに、エリザベス女王の父ジョージ6世役のジェレッド・ハリスはベスト・ゲスト・パフォーマー賞にそれぞれノミネートされています。シリーズ1がスタートしたばかりだというのにゲーム・オブ・スローンズなどと並んでのノミネートなんてすごいですね。受賞は12月。