原作本の表紙にもなってるヒュー様
ついに始まりました。9時台とはいえ、国営放送が事話に基づいた国会議員のゲイ恋愛スキャンダルをドラマを制作放送するなんて、イギリスのオープン具合がなんと羨ましいことか。ただし、元議員のジェレミー・ソープが2014年に亡くなるまでは実現不可能だったことがIMDbに記載されています。原作本の出版も2016年です。
エピ1ですので、大まかなお話はプレスリリースや作品紹介記事などで書かれている通り。
しかし、ヒュー様やウィショーさんの動きや表情、話し方、
そしてジェレミーの議員友達ベッセルはなかなか出番が多いのですが、役者がアレックス・ジェニングなので、もうその3人の会話が本当に面白いです。
これ、事実に基づいてるんですよね?!と何度も確認したくなるのは、ウィショーさん演じるノーマンのキャラクターが絵に描いたような境遇なんです。
最初の姓はジョスィーフ、これはお母さんの夫の名前でのちにスコットと名前が変わるのは、お父さんが判明したからで非嫡子だけど認知されたから。
という出生自体があやしく、不安定な生活をしていたためか精神病の薬を飲んでいて、その多分精神安定剤に依存していることもあり、ナショナル・インシュアランス・カード=国民保険証に固執するシーンが何度も出てきました。ただそのカードはノーマンも言っていた通り、IDのようなものなので、それがないとフラットも借りられず、定住所がなければ仕事にもつけず、という袋小路なので生きていけませんから当然です。
ジェレミーとの出会いは馬屋で、馬を洗う(?!)水で顔を洗ってもしや上半身も沐浴していた水の滴る出会いです、これは本当なの?演出なの?眩しいアップから引いてセーター着て(素肌に)、さらに引いたら乗馬ズボンですもの、ジェレミーが恋に落ちたことにテレビを見てる人全員説得されたことでしょう!
ジェレミーと別れてアイルランドでヒップなモデルをするというのも、まるでウィショーさんを好きなスタッフがちょっと見てみたかったシーンなのではと疑いたくなるようなオマケ感。
そしてジェレミーのキャラクターが・・・これも事実に沿ってはいるのでしょうけれども、いつもスキップで移動していて、「パディントン2」のフェニックスさんにとっても近いのがいやはや?!国会議員の重さもあることはあるけれど、全能オーラを漂わせ、地位も恋もチャーミングな流し目で思い通りにいただきますよライフスタイルは、エリート層の中でもやはり特出してます。
で、奥さんに電話してきたノーマンをちょいと脅せばもう自分の眼の前に現れないと思っていたジェレミーに、「実は彼は強いよ」と1度会っただけで見抜いて諭したのがベッセル。彼の存在が、全く違うキャラですれ違いってそうなジェレミーとノーマンの関係に意味を持たせるようにできてる脚本がいい感じです。そういう複雑な役を演じるアレックスさんこれが説得力あって好き。