Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

英国男優を愛でる会

2019-03-14 19:23:00 | イギリス
気恥ずかしいのですが「英国男優を愛でる会」というイベントに参加いたしました。

何が気恥ずかしいかといえば、男優というワードです。

女優とは言うのに、わざわざ男優というなんて賞の名前として最優秀男優賞というくらいではないでしょうか?

ともかく恥ずかしくても、一体どんなイベントなのか見当がつかなくても、とにかくこれは是非とも応募せねば!と確かANXミステリーさんのメルマガから応募し、ご招待いただいたのです。



文字通り、看板はシャーロック。私もここから沼入り、お世話になりました。

会場はレストラン+イベントスペースといった作りで壁にはオリジナルポスターがズラ〜リ!これが感動ものの美しさでねsymbol1

おおコリン!



あらトムヒュ!(新トム何某)モミアゲないとスッキリね!



まあおヒュー議員!



婀娜っぽいノーマン君!!(なぜかここだけ役名)



あら日本でドラマ放送されてないけどエンジェルくん!



ロシア時代劇の皆様方。



やっぱりシャーロックは縦に長い。

ここでしか見たことがありませんのでオリジナルでしょうか。
写真の選び方が作品ではなく男優紹介でしょうから艶やか2枚目揃いです。

しかも役はイベント趣旨に沿ったBBCドラマからというわけで、今やニュート先生で有名なエディも懐かしい「テス」からのご紹介という筋の通りっぷりがステキ。



さて招待客は確か100名でステージ前のテーブル席に着席しました。

そして誰にも想像がつかなかったイベントの内容が!



登壇者はジャーナリスト萩原麻理さん/イラストレーター諏岸さん/BBC FIRSTの木下美雪さん。

ANXミステリーの及川さんより、今回のイベント開催は「ずっとイギリスドラマ名作中心だったこのチャンネルが、2015年よりBBC1と提携したことにより新作がどんどん放送されることになったのでこの盛り上がりに乗って何かやりたいな。」という説明がありました。

プログラム1番上は1990年代くらいからのハリウッドとの英国男優の関係の歴史を萩原さん解説で。

興味深かったのは2番目の「現在のドラマ事情」として英国ドラマのキーワードがふたつ。

1つ目は言わずと知れたシェイクスピア。これはまあドラマというより英国演劇界の基礎でしょうね。



その2がインディペンダント・プロデューサーの存在で、BBCのドラマ枠に25%入れなくてはならない、という決まりがあるのだそうです!

それで商業主義ではない、大手でもない個性的なドラマが出て来やすい土壌となっているのですね!!

公共放送のBBCがそういう決まりを持つということに、イギリスがお金や権力の癒着よりもいかにクリエイティビティを大切にしている人が一定数おり権力を持っているかを見る思いです。



そうしたBBC作品を売る場というのがこのリバプールで開催されるショウケースだそうで、なるほど、ここで生きのいい男優たちが世界中のマーケットに売られているというわけですね。

上記のBBCの木下さんはここで日本のバイヤーに売り込むセールスパーソンなわけです。



そうしたお勉強のあと、プログラムは3番目、登壇の方たちが各自ご自身の「推し」をプレゼンするコーナーへ。

持ち時間はたったの3分というのに、プレゼン資料はさすがプロの出来栄えに加え、キャラクターそれぞれの熱と愛の込もったトークで凝縮のコーナーでした。

萩原さんの推しはベン・ウィショー。

世界最高にかわいい生物』と題して、
「ストーンズから消えた男」この頃にロンドンのホテルの廊下ですれ違い、「あのかわいい人は誰?!」と振り返って以来のファンなのだそうです。
「ブライトスター」やはりコスチュームプレイ
「007/スカイフォール」カーディガン男子というカテゴリー出現
「クラウドアトラス」この頃からゲイ役も
「ロンドンスパイ」ラストはがっかりされたとか
「英国スキャンダル」楽しんでナヨナヨ演技していましたね



カーディガン男子からダンケルクのセーターへとニットの重要さは続く・・・



萩原さん曰くケネス・ブラナーが着ているのはタートルではなく「とっくり」と言いたい。

萩原さんは今度期待の若手としてドーナル・グリーソンや子役から青年へと成長したエイサ・バターフィールドくんも紹介してくださり、

英国男優沼といえどもその広大な世界でとても私が共感を持てるチョイスをなさっていらっしゃいましたので今後も彼女の記事には注目したいです。

そして、諏岸さんの『英国イケオジ偏愛主義宣言』も最高でした。

プレゼンとは?

の問いへの答えのような説得力。



下の「主な視界」という概念がもう本当にその通りで、同じドラマを見ていても、見る人によって視界が違うという説。



私なぞは全くストライクゾーンが逆で諏岸さんの視界外のみを注視しているような気がしますが、彼女の華麗なイラスト付きのプレゼンは、ツイッターの方にてレポしました。

そしたらですね、私史上最高に受けてまして、改めて英国男優沼の裾野の広さを実感しています。いつも私のつぶやきは数名の方が共感してくださればいいほうだというのに。




その裾野、こちらのイベント応募の人気投票の結果です。

symbol4好きな俳優

1位 ベネディクト・カンバーバッチ
2位 コリン・ファース
3位 ヒュー・グラント

kirakira注目の若手

1位 エディ・レッドメイン
2位 トム・ホーランド
3位 タロン・エガートン(エジャートン)


最後にひとつ、ご招待いただきながら不満もなんですが、私の眼の前のお席にいらした方は「オックスフォード・ミステリー」のファンの方でした。つまり、モース〜ルイス〜モース。そうです、AXNミステリーといえば、今でもこの流れを頻繁に放送してくださるありがたいチャンネルです。

しかし今回は「BBC」さんとの合同イベントだったためかオックスフォード界隈はなかったことに。

でも映画はBBC制作でなくても紹介されてOKだったのですからちょっとはAXNミステリーさんならではのオックスフォード界隈特集も欲しかったです。

次回はITVさんと合同でもいいんですけど?