原題は「スコットランド女王メアリー」なのに邦題は「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」になってて???と思っていたら、
確かにいつも歴史の表舞台にはエリザベスでメアリーは影の存在のところを、
この映画はメアリーを主役に立てたとはいえ
やっぱりふたりの女王が織り成す物語としか言いようがないので邦題も間違いではないのでした!
最初から最後まで緊張感みなぎり面白かったです。
しかしデヴィッド・テナントを女王の敵のリーダーにするなんて、なんてもったいない・・・しかも顔がわからないほど帽子とヒゲが邪魔で、どうりで目力のギラギラした奴だと思いました(つまり映画を見ている時にはわからずエンドクレジットで焦りました!)。
シェイクスピアの王様シリーズドラマ「ホロウ・クラウン」の続編とも言えるこの時代でも、
まだまだ陰謀説で首をとったとられたの時代で、
やっとエリザベス一世がなぜ生涯結婚しなかったのかわかりました。
日本と違い女性でも王権があったとはいえ、あからさまな女性蔑視はムナクソ悪く、
高潔な女王ふたりに比べ男ってなんて野心と欲で動いてるんだ!と腹立たしくなる映画です。
ところで、メアリーがなんでスコットランドとイングランドの王位継承権を持っているのか意味がわからなかったのですが、
血筋をたどると母方がイングランド王家出身だったからですね。
そしてメアリーの子ジェームズがイングランドとスコットランドの王となり、
ヴィクトリア女王のご先祖様にもなると。
そうそう、そのジェームズの息子の子孫が「女王陛下のお気に入り」のアン女王で、アンの兄弟のジェームズはジャコバイトがサポートしたイングランド王(なれなかったけど権利を主張)な訳で、
そのアンには世継ぎができず、ジェームズには娘もいてその娘の子孫に王権が渡りそれがヴィクトリアの家系でした。
女王様の話はいつもおもしろい。