とりあえず前半の感想いってみま〜す。
血がドバドバとの噂は「アマゾンの試し読み」の数ページだけでもお腹いっぱいわかりましたので、それは・・・できれば避けたいとオーディブルのみで聞きました。聞いてからもう一度恐る恐る「アマゾンの試し読み」を見たら、やっぱりオーディブルはオーディブル=聞く書物ですので、書いてあることが聞けるようになっているのだ、とわかりました!さらに、さすがコミックですので絵で一目瞭然のこともたくさん。ドラゴン牧場だとか、血の鍋とかね、カワイイものも、グロも。
女神たちや子供(カイくん)はきれいなのに、スレインを始めとする男衆やドワーフのグロい描写はいちいち私の美意識を逆なでします。コミックの読者層であるボーイズというのは、自分たちがああいう地肉浮き出るヒーローに同化したい、理想なのね?これは男女の溝は埋め難いわ。
とまあ、なんと男女の世界感の差→男社会を母系社会に戻そうという思想→フェミニズムが「Slaine」のテーマのようで、マッチョの権化のようなスレインにコリン・モーガンがキャスティングされた理由が理解できました。
コリンにしては低い、太い声でスレインは喋るのですけど、崇拝する女神と向き合う時、その態度が声に出てますね。従うでもなく、威圧するでもなく、唯一無二の存在の重さがありながらも、青年の軽さ、甘さを併せ持っています。ウッコと話すときはコミカルなのがまたいいはずしです。
スレインはエセフィアという土地からニ-ブとセックスした罪で追放され戻ってきたところで、この暗い世界に太陽(Sun hero)を求めるには・・・と女僧ネストに女神の声を問うとDANUのお告げが頭に直接語られます。僧なのにサイキック?
「私はお前の母であり、姉妹であり、友人でもある・・・時には恋人でも・・・」
と、これを初めて聴いた時私は「また出た!男の勝手な女性への期待、ひとりの女性に親と恋人の役割を両方求めやがって!」と怒りを感じたのですが、2、3回聴いてるうちにそうではなく、「周りの女性たちの言うことは私の声を聞くということ、女性たちは僧の、女神の代弁者なんですよ」という意味ではないかと気付きました。
でもこの段階ではスレインは「自分の役目は、女神たちが受動的で服従するようコントロールすることだ。」と言っているので、おとなしく聞いてはいても頭の中は男社会。
女神Danuは「the Horned Godの宝とは弱さです。闘いより平和を。征服より協力を。母なる自然の社会を目指すのです」ともお告げします。
のちにどこかの女王も「スレイン、すべての男が探し求めるものをお前も求めていないの?女神と一体化すること。忘れられた楽園を見つけること。」も導いてきます。
しかし男たちは現世の男社会の慣習でもって一応女神に従って世の中に太陽(Sun hero)を戻そうと共用しようとするスレインにことごとく邪魔をするのです。フェミニズムをなんとか逆行させようとする私達の現実をとても写してます!
しかしその太陽も勝利に執着する敵であるとスレインは気づくのですよね。ちょっとその過程はわかりませんが。敵を木っ端微塵にするまで叩きのめし、人間もその真似を「進歩」だの「文明化」だのと言って町を作って宜しくないと恐れています。そして「the Horned Godは常に戦術と勝算で満ちているわけではない。脆くて命にも限りがあるのだ。負けようがそれがなんだ、単なるゲームではないか。」とスレイン
いつの間にか進化してる・・・私が聞き取れてないところで何があったのだ。
2〜3回戻って聞いたりしたので順番がわからなくなったり、登場人物がわからなくなって誰が喋ってるのか見失いながら、今のところは後、Silver Sward of the Moonという武器を探しているのね・・・とか、弱ったドラゴンいじめられてかわいそうとか、16歳のおバカ王はやっぱりおバカとか、このまま後半に行って大丈夫なのかかなり怪しいですけどきっと行くんですね。。。