Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

マーベル展とTokyo見物

2017-04-13 18:14:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


ロンドン子育て時代に知り合ったR子さんがご子息&甥御さんを連れてやってきました。

他にもロンドンママ友で今東京在住の人達も集めて、季節がら花見ピクニック!

・・・と行きたかったのに雨だったので、桜の見えるレストランが六本木ヒルズにあると聞き、そこでランチ結集しました。

そしてヒルズといえば「マーベル展」がちょうど開催中!ふっふっふ。
「ママ達だけ盛り上がって、ボーイズが飽きないように。」と提案した私は、もちろん自分が行きたかったのでありました♫

雨の日の午後、チケットの列は20人くらいで楽勝、しかも中学生は600yenというお値段、これはナイスです。平日なので入場者は大人がほとんどでしたが。でも日本ではマーベルって子供のファンってどうなのかしら?

ボーイズのうち、12歳の方は当然のように写真コーナーにおさまりましたが、15歳の方はもう嬉しくないのか、それとも思春期で恥ずかしいのか辞退されてしまいました。もちろん私は率先して・・・



ボーイズにしてみたら変なママでしょうけど、せっかく友達と行ったら撮ってもらいたいですもの~だいたいいつも、ぼっち行動だからこういうことできません。



折しも「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のキャスト&クルーが来日してたので、そのことをボーイズに告げたら「同じ時に日本にいれてCOOL!」と喜んでおりました。私たちの翌日にクリス・プラットとガン監督も訪れたそうです。ニアミス~!

ストレンジ先生の衣装見て、みんなベネディクト・カンバーバッチはもっと背が高いという印象を持っていたので、すでに185cm以上あるR子さんの息子さんは「カンバーバッチを見下ろす」というコンセプトに一同盛り上がりました。何ですか、やはり子供でもシャーロックはもちろん知ってる国っていいですねー

公式ショップは展示の後に設置されているのですが、そこでもチケットを見せて1回限りの入場です。ツイッターにも文句を呟いたのですが、再入場ができませんのでこれから行かれる方、ご注意です。そのショップの後に、ホットトイズのショップも順路内にあります。私のストレンジ先生とのショットはソチラの方です。なんだか売る気があるのかないのか不明。

同じヒルズで開催中の「エルミタージュ美術館展」のショップなどは、出口を探してたら迷い込んでしまうような所にあったのに、なぜマーベルの方はそれほど厳しいのかな?

会場となった「六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー」は森タワーの52階で、通常ならその名の通りシティビューを見渡せたはずでしたが、なんと雨のその日は窓の外は霧でちっともビューはありませんでした。あ~あ、観光客がいたのになあ。

彼らはたったの2泊3日の東京でしたが、六本木以外では、

上野公園の桜、アメ横の居酒屋、渋谷ハチ公交差点(けっこうこれが海外では有名なので、張り切って動画撮ってましたよ。なんたってドクター・フーにも出てきたもんね。ハチ公と一緒に写真を撮るには列も出来てましたが、並びました!)、ヒカリエ9階からの渋谷の眺め、新宿ミスタードーナツ&歌舞伎町、東京駅と皇居を堪能して、日本全国行脚に旅立って行きました。



ミュシャ展<スラブ叙事詩>

2017-04-10 21:47:00 | いろいろ


私はその昔、20歳くらいまでマンガを描いていましたので、アールヌーボーポスターのミュシャを見た時には衝撃を受けました。マンガと同じくっきりとした輪郭線で画面構成もマンガの扉絵のようにキラキラしていて、でもヨーロッパ、パリの大人の香りがして日本の少女マンガにはない本物らしさがあったからです。

それでその昔東京で開催されたミュシャ展には行ったし、やがてマンガとは縁遠い人間になったので、今回の企画展にもそれほど期待してませんでした。
1つの点を除いて。

それは「スラブ叙事詩」という巨大なシリーズの本邦初公開(てかチェコ国外初公開)・・・これは初めて見るな?

「スラブ」という言葉が引っ掛かりました。どうやらミュシャの故郷らしい。
パリで成功をおさめた画家が、故郷を、つまりは自分のルーツをテーマに取り組んだもの。

しかし私には「スラブ」の知識は、ロシアの、それも革命あたりからの近代史くらいしかわかりません。

でもだからこそ、東京で見られるこのチャンスに行ってみれば何かがわかるかも・・・と予習もなしに見に行ったのでした。

おそらくスラブを広く世に知らしめたいからこそ、アールヌーボーの大家が晩年に力を尽くしたのでしょうから、遠い極東の地で、その心、受け止めました!



上は「聖アトス山(正教会のバチカン)」「スラブ民族の讃歌」という華やかで神々しい2枚でした。しかし、バチカンでも光の下にいる人たちは何やら苦しげではありませんか?

しかも上の2枚は叙事詩シリーズ20枚の中でもかなりキラキラした方で、他は戦争画や華やかではないキリスト教の絵がほとんどなのでした。



そうです。ロシアを含む東欧は、ゲルマンなど他民族に追いやられヨーロッパでは辺境として辛い歴史を歩んだようなのです。

ですから、下3枚は「ロシアの農奴制廃止」という、それ自体は農民が自由を得たという明るいニュースのはずですけれど、遠景のモスクワのモスクの煌びやかさはそれこそ霞のようで、現実には下半分の肩を落として下を向いた人たちの暗さが現実に迫っているのでした。



スラブ叙事詩は、ほとんどが遠くに美しいもの、近くには貧しくて苦しそうな人が描かれていて、アップの1人か2人が、絵を見る人を向こうから見ているものも幾つかあります。



個人的なことですが、私は世界史は高校の時好きでしたが、「東ローマ帝国」あたりは苦手でよくわからないまま、近代以降、列強と呼ばれたイギリス、フランス、ドイツくらいしか知らないんだなあと改めて認識しました。

いわば勝者の歴史は、遠い東洋の国の学校の教科書でも詳しく書かれていますが、スラブに関しては、ナポレオンにポーランドを分割されたことくらいしかわかりません。書いてあったのかも知れませんがテストに出なかったからか覚えてません。

だからこそ、自分の国を描いておかねば死ねない!と思ったのではないでしょうか。


この大作シリーズの後に、パリの女優サラ・ベルナールをモデルにした芝居のポスターなどのアールヌーボーの絵も展示されています。

確かに女優の容姿も衣装もタッチも華やかで当時の大都会の華やかさそのものです。

それはそれで改めて美しいものだなとは思ったのですが、ミュシャが都会で成功する前に歩んだ故郷の暗そうな(実際の色彩はパステルカラーで明るく軽いのですが)空気を想像することで、パリの華やかさが世界のほんの一部で、そこにいる人たちもそれとわかりながら都会の喧騒に身を委ねているのかな、彼らの背中にはそれぞれの田舎の重さとか親の苦しみとか地味で単調な生活とかが見えるようだな、と代表的な文化に対してちょっと客観的な気分になったのでした。


DEMMERS TEEHAUS

2017-04-08 21:40:00 | たべもの
紅茶は普通のイギリスの濃いのが1番と思っている私ですが、hedgehogさんのブログにてウィーンの有名ザッハトルテの出るティーハウスがあると知り、チョコレートケーキ大好きな私はそれ以来落ち着かなくなりました。



ほおお、これが伝統の音楽の都ウィーンのセンス・・・!
「デンメア」はちょっと読み方難しいけど「ティーハウス」の方はそのまんま読めて嬉しい~。ローマ字読みね。



店内は許可なしで撮影してはいけないとドアに書いてあり、つい外で撮ってしまう小心者・・・許可を求めたら良かったのに!

そしてこちらが、ザッハトルテと、紅茶はハウスブレンドです。名称もザッハなんとか(つまりハウスという意味だったですよね?ドイツ語で)きっとザッハトルテと合うお味と香りに違いないと想定しました。

時計が付いてきて、ちゃんと決めたれた時間お茶の葉はポットの中で働いたはずですが、白いカップに注いでみたら色が薄くてびっくり。濃い紅茶に慣れていたからですね、きっと。でもチョコレートケーキとは相性が良かったです。なぜならお茶は濃いと渋みがありチョコの苦味とはあまり掛け合わせる必要がないからです。



紅茶の種類はメニュー何ページにも渡ってありますし、お菓子もスコーンなど他にも試したいものがあるので、六本木の行きつけの店にしたいくらいです!

そしてもう1つの魅力が紅茶やお菓子、雑貨などのショップでした。
今ならイースターなのでウサちゃん商品がゴ~ロゴ~ロ!!!



上の写真は公式ブログさんからです。中身はティーバッグ。

下の写真2枚はウィーンの方の公式さんより



下の紅茶は5.8ユーロで、薔薇の花びらとバニラ、ヴァイオレット、ブルー、白のコーンフラワーの葉っぱがブレンドされているとか・・・なんかこう、女の子の夢でできているような飲み物・・・




The Laughing King

2017-04-05 22:01:00 | コリン・モーガン


コリン・モーガンの主演短編映画「The Laughing King」をvimeoにて視聴しました。

リンク先、動画の右上▶︎からクレジットカードで購入できます。
120円ですsmile
vimeoに未登録の方はまず登録が必要になると思いますが、無料だったと思います。



この映画は、CALM ( Campaign Against Living Miserably )というチャリティのためにスタッフ&キャスト無償で製作されたとのことですので、ぜひ購入して貢献しましょう。

CALMとは、現在イギリスの45歳以下の男子の死因トップは自殺であるという悲しい現実を認識することで、自殺を防ぐキャンペーンです。

字幕を探しましたが見つかりませんでした。
でもセリフは少ないですし、ストーリーは難しくありません。

てか、公式サイトにトレイラーが2つとビハインドシーンの動画もあるのですが、本編15分しかないので、ほとんどトレイラーで見られてしまうような気もします(汗)。

イギリスの古い観光地ブラックプールが舞台で、主人公ジェイク(コリン)の子供時代の思い出の場所という設定です。

ビーチで有名ですが、イギリスのビーチって夏でも空気がカラッとしてるし下手するとすぐに曇っちゃうしで、ゲームセンターとか遊園地のような観光施設があってもどこか物悲しい空気が漂います。

そのビーチを歩く、コリンの白い素足だけでこの15分を買う価値はあります!

共演女優のKerrie Hayesは、「さまよえる魂」でもコリンと共演した人でした。(グエン役)その時も思ったのですが、丸顔がどこか日本的で親近感があるかわいい人。

このページの写真はすべて公式からですが、もっともっとスチールと舞台裏の写真が大盤振る舞いされていますよ。

上は映画からのシーンでフィルターがかけられているのかブルー調の色彩のせいもあり、コリンはまたまた顔色の悪い役です。

本人はお日様と笑顔が似合うキャラだと思うのですが、だからこそ翳りのある役選びが多いのでしょうか。マーリンの少年のイメージから脱却する戦略なんでしょうか。どうあがいても、きっとそのうちかわいいおじさんを経てかわいいおじいさんにしかなれないのだから、それを見届けるために私もファンガールを続けなくては。





ロイヤル・バレエ ウルフ・ワークス

2017-04-01 15:39:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


気づいたら、「英国ロイヤル・オペラ・ハウス2016/17シネマシーズン」というタイトルで、英国ロイヤルオペラとバレエの録画を日本の映画館で見られることになっていました。

ナショナル・シアター・ライブのオペラ/バレエ版ですね。

イギリスに住んでいたなら、ロンドンのコベントガーデンでの演目をイギリス全国の映画館で同時上映するのを見るのも可能なプログラムで、それは映像とはいえ生中継ですから、さぞかしライヴ感あふれたものでしょう。NTライブではベネディクト・カンバーバッチの「ハムレット」もやりましたね。

日本では時差もありますし、録画されたものオンリーとなり臨場感は激減とはいえ、それでも見られるチャンスありというのは嬉しいです!文化的な環境!

良い点は、

例えば私がきのう行った「ウルフ・ワークス」は今年の2月に上演されたものでした。その時差2ヶ月以内!最新!

それに、ライブ時にも一部は流されているのかどうかは不明なのですが、今回は元ロイヤルバレエプリンシパルのダーシー・バッセルともう一人の美女による解説、振付師と音楽家のインタビュー、ヴァージニア・ウルフの紹介、ウルフ作品のマギー・スミスによる朗読もついていました。もちろん日本語字幕つき。

ちょっと嬉しくない点は、

料金が今回は3600enと、一般映画の倍の特別料金・・・それだけ日本で配給料金がかかるのかなあ・・・オペラハウスでも桟敷席ならそれくらいで見られるけど・・・とか、行けもしないのに比べちゃうからいけないのかな。せめて割引料金の日には、一般の割引額と同額割り引いてくれたらいいのになあ!

それと1日に上映は1回、夜のみ。オペラハウスでもマチネはあることですし、昼にもやってもらえたらお子さんが小さい親御さんや、映画館から自宅が遠い人でも都合がつくと思うんですよ。理想形としてね。


さて今回の「ウルフ・ワークス」は、作家ヴァージニア・ウルフの3作品にそれぞれインスパイアされた3分作です。舞台もシネマも2回休憩あり。私はちょっとオペラハウス気分で、休憩時間にアイスクリームを食べました。シャンパンは売ってなかったけど(笑)。

特筆は、元プリンシパルだったアレッサンドラ・フェリが50歳代で復帰・主演していることです。そこにスティーヴン・マクレーやサラ・ラムらの中心的プリンシパル、新プリンシパルの高田茜、ベテランのエドワード・ワトソンに加えてナショナルバレエ・スクールの可愛い生徒さん達と幅広いキャリアのキャストです。

これが、時間、回顧、永遠の命などの作品テーマと、ウルフ自身の50歳代での自殺という生涯をよく表現していました。

フェリは若い頃から人気でしたが、私は今回、初めて感動しました。若いダンサーに囲まれて、同じような肉体がデザインの一部のような衣装をつけてステージに立つ。それがこの演目に必要なこととはいえ、それを受けた精神性なのか、若くない肉体も美しかったです。

(一昨年引退公演を見たシルヴィー・ギエムも是非また見たい。)

フェリ以外は全員若いのかと思っていたら、ちょっとおじさま風の男性ダンサー(でも美しいおじさまですよ)もいて、後でデジタルキャスト表を見たら、エドワード・ワトソンだったのもだから驚きました。嬉しかった。

もう一つ嬉しかったのは、いえ、私が嬉しがるのは変なのですが、日本人プリンシパルの高田茜が、コンテンポラリーでも見劣りしなかったことです。

高田さんは脚も長いので、下半身の線も露出してスカートでごまかせないコンテも映えるのです。しかも振付がクラシックならポワントで脚がググッと長く見せられますが、コンテは足裏を床にピッタリつけるポーズも多いから体型がこれまたごまかせないです。

衣装といえば第二部「オーランドー」が良かった。やはり16世紀から物語が始まるということで、エリザベス朝のカラーやブルマーやコルセットをモチーフにしたモダンな衣装が、金とベージュと黒の抑えた色とともにかっこ良かったです!

脚の動きが見えないからスカートは取ってしまったのもあるだろうし、「主人公が性転換しても何も人格には変化はない」という物語と同じで、男女とも下半身はタイツ1枚的な衣装なので男女の見分けはつくのに、踊りに性別がなくもはや男だろうが女だろうが関係なくなるのです!

私はコンテでもどこかクラシックの要素がないと、好きと思えないのですが、ロイヤルの常任振付家であるウェイン・マグレガーの振付は、クラシックは薄いのに私が思う品や尊厳があって、でもエロチックなところもあって良かったです。

特に好きなのは、女性ダンサーが男性のサポート付きで、片方の足を高く上げてその空中の足の位置を変えずにポーズを変える動きでした!つまり両足の先は固定されていて股関節の中で角度が変わっていると思われます。なんかすごくバレエ!って感じがします!LOVE