Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ブライアン・メイ博士の「3-D QUEEN」

2018-12-06 19:19:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を何度も見てます。

4人のクイーンが一緒のシーンは「きっと実際もこんな感じだったのかな、今見てもセリフが古くなく(脚本は21世紀に書かれてるから当然なんですけど)皆が皆それぞれの個性でかわいいな〜」とほのぼのと楽しめるのですが、

逆にフレディだけのシーンは初心の「映画=別物」という冷静さから見れば見るほど「フレディじゃない」という気持ちが勝っていき「本物が見たいよう!」となったので

この機会にブライアン・メイ博士が2017年に出版した本を購入しました!



博士はもともと3Dカメラというものに強い執着を持っていて、何年も前にヴィクトリア時代の3-D写真集を出版したこともあります。

そして今回のは同じ手法で自ら撮影したクイーンの舞台裏3-D写真を中心とする本に!

本にはその特殊写真を3-Dで見るためのメガネつきです。



私が買ったのは2018年に出たばかりの第二版で、去年の初版本は表紙が黒バックなのに比べ白になっています。

その他の違いとしては、メガネが初版ではフレディ・イエローこと山吹き色で立体になっており、かなり大仰なのですが、第二班はそれもフラットになり色もクリアになりました。また内容も新しい写真が追加されているようです。

ブライアンが子供の時にウィータビックスという英国ではメジャーな朝食シリアルのおまけについていた3-D写真シリーズに夢中になったことから始まり、

映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも長かったシーンの、農場にあるスタジオでのレコーディングの時のスナップ写真から、



その時に撮影された写真が日本の雑誌の表紙になったのも出ています。そう、あの有名なアルバム「オペラ座の夜」レコーディングの場所は日本のファンにとっても懐かしい「MUSIC LIFE」で見た風景だったのです。

「ツアーで世界中を回ると異なる文化に触れる特権が付いてくる」とメイ博士は書いてますが、アメリカやヨーロッパ、南アメリカの写真ももちろんある中、日本での写真がとっても多いんですよ!!知的好奇心の強い博士の目には、西洋と全く異なるものが本当に新鮮に映ったのだなとわかってとっても嬉しい!

それに、これは私の想像ですが、日本にいると全てが日本語でオーガナイズされてますので色々プロモーターにお任せで口の出しようがない分、そして何が起きているのか同時進行でよくわからない分、周りを観察する時間が多かったのじゃないでしょうか。

しかも70年代中期、日本に関する情報なんてゼロだったはず。今、日本の私たちの大部分が「アルメニアについて述べよ」と言われても対応できないのと同じくらいイギリス人にとって日本は未知の世界だったはず。その中からけん玉や相撲の写真も掲載されています。

そして意外な喜びは、写真だけではなく、何十年に及ぶクイーンの活動について博士の文章が綴られています。文章、期待の500%増です。そう、実はクイーンによる初の自叙伝でもあったのです。

映画を見たことでの喪失感はこの本で慰めるのがパーフェクトです。英語でも読む気になります。

新し目の写真ではクイーン+アダム・ランバートのステージや



映画「ボヘミアン・ラプソディ」のキャストたちも写ってます!
そうか・・・
映画はクイーンの歴史の一部、最新ページだったのですね。



それにしてもブライアンがマメな性格でありとあらゆるものを保存してくれてたからこそのこの出版。大英博物館を初めとする博物館大好きなイギリス人気質のおかげでファンもこのような恩恵があずかれますね。ブラボー。


ナショナルシアター・ライブ「ジュリアス・シーザー」

2018-12-05 19:57:00 | ベン・ウィショー
パンフもあったよ

やっと去年の6月から楽しみしていた(それって1年半前・・・もうそんなに経つの?)舞台が映像とはいえ見られました!

その時のブログにも「1階の席をなくし観客が市民として参加するのはグローブ座のようだ」と書いてるんですが、

想像以上にアリーナ席の観客が巻き込まれていました。

俳優が観客と同じフロアにいるものですから、見上げなくても横にいて、しかも戦場にもなるので逃げ惑う避難民の役にも図らずともなってしまうという。

シーザー暗殺後に反シーザー一派が手を血に染めてその状態で観客の間を動きまわる血のり危険も伴う観客席。

感心したのはその舞台装置演出だけでなく、シェイクスピア原作の内容が予習なしでも見てわかる舞台だったことです!

「ハムレット」や「オセロ」「リア王」などシェイクスピア悲劇は当時の価値観などを勉強しないと納得できない心の動きや筋書き部分が私には多く「そもそも何で」と突っ込みたくなるストーリーなのですが、

ベン・ウィショー主役のマジックか何かわかりませんが、初めて舞台だけで心に届きました。

理性・知性派で純粋なブルータス、ウィショーさんにぴったり!

今回、プロモ写真にシーザー役、アントニー役、カイヤス役の俳優3人と一緒に写っていますが、この3人よりひとまわりくらい年齢的に外見が若いウィショーさんなので今回もフレディのようなお髭で貫禄対応をしているのか。(「るつぼ」の時も無骨い男の役だったためフレディ髭でした)

コートに眼鏡で007のQのお兄さんみたいなインテリな風貌が、演技派だけど容姿はちょっと影が薄い他の3人の中で引き立っていたのはうまいキャスティングでした。(と思ったのは単純に髪の毛の存在感がウィショーさんだけ飛び抜けていて、後の人たちは女性で長さはあってもやはり髪の毛のインパクトがウィショーさんに負けていたからそう見えたのか・・・)

そして、これぞNTライブの醍醐味よ!!要するにアップのシーンありがたやありがたやだったのは、この芝居のハイライト「演説」シーンです。

スチームと光をバックに正面アップのウィショー=ブルータスのカリスマ性たるや!なぜこのシーンのスティール写真はないのか、と思ったけどこれは映像で見たインパクトがローマ市民の感情ですので、舞台で見て感じることが大事でしょう。

そこで神を見たかのような気持ちの直後に、アントニーの扇動的な演説がくるわけですから。ブルータスの存在が神々しいほどアンソニーの口車が見事に見える仕組みです。

しかしブルータスがキリッと台詞を言う時に、時々私の網膜上でパディントンが見えてました。同じ声だから仕方ないとはいえ、記憶に新しい「スキャンダル」のノーマンではなく、なぜパディントン・・・高潔で正義の味方という共通項があるからかしら。

最後はシェイクスピア悲劇の例に漏れず、自害者続出・・・なので、そこだけなぜ現在の欧米の価値観と違い、生きて敵に捕まるくらいなら自ら名誉の死を選ぶのか、太平洋戦争の大日本帝國の兵隊さんと同じではないかと腑に落ちなかったのですが、河合祥一郎先生の本に「キリスト教以前の古代ローマではそれが普通」とありちょっと納得。

でも16世以降のイギリスでそれがすんなり観客も納得したのが疑問に残りますが、シェイクスピアがこれだけ大勢自殺させているので、古典にはよくあることだったのでしょうね。

口八丁のアントニーが権力者となっているローマは市民が騙されてるのだから仕方ないけど、今のアメリカや日本は権力者を支持しない人がこんなに多く騙されてないのにその権力者が権力を持ち続けるのだから困ったものだ!と思って終わりました。

追記
ところでなんであの有名な「ブルータス、お前もか」は英語じゃなくいきなりラテン語なんでしょう。16世紀の観客はラテン語の知識のあるような人ばかりだったとは思えない・・・






クリスマスプレゼントを送る

2018-12-04 00:00:00 | 国際結婚・家族のこと
日本と西洋の違いに、「西洋では家族間でクリスマスカード&プレゼントを盛大に贈りあう」というのがあると思います。ほぼ義務です。

それゆえ郵便事情は11月くらいから大変なことになってきます。

通年、夫と協力してプレゼントをまとめて送るのですが、今年は夫が出稼ぎで留守ゆえ、私の単独仕事。

ゆえに話し合い&待つ&承認などなど面倒臭い過程がないので、今年はもう発送の準備がほぼ完了しました!!!

すでに夫の家族との付き合いも20年近くなるのでもう何度もプレゼントをしているわけで、はっきり言ってネタも尽きます。

それに体調も良くないから面倒くさいことはできないので日本の誇る「MUJI」こと無印良品にかなりお世話になりました。

下の弟あてイギリス行き


ベビちゃんが生まれた上の弟ノルウェー行き
ベビちゃんソックスとガーゼハンカチつき


両親イタリア行き
下に入っちゃって見えないけどノリタケのカップ&ソーサーも


おばさんあてオーストラリア行き


義母の親友夫妻あてニュージーランド行き
マッピン&ウェブいきなり高級品なのは、奥様がアンティークのグラスを集めてるから
/それに娘が近い将来お世話になりそうなので


はあ〜!やっと箱に詰めてラッピングしました!


この後、がっしりと航空便に耐えるように丈夫な紙でまた包まなくてはいけないんですけど、本日の体力はここまで。

その後アドレスを書いて郵便局に持って行って、とプレゼントはひとしごとです・・・

12/5追記

私がこのラッピングを終わりクラクラゼーゼーしながらも安堵し成果の写真を夫に送ったところ、御礼の言葉に続いて「ティーポットと竹の物差しも一緒に送ってほしい」という返事が返ってきました。

なぜ全てが終わってから言う?

奴ら(英語民全てを含んでしまった。例外もあるとはいえ日本人にはありえない無謀な依頼を発する人々・・・)は全てをダメもとで口にしているに違いない。

案の定「ぴったりサイズの箱を苦労して探しすでに包み終わってるから無理」って返事したらスグ「そうだよね、本当にありがとう。それは1月に来た時に渡そう」と返ってきました。

断るのってすごくエネルギーがいるのにそれをやらせてあっさりと引き下がるか。

時間が経ち今日はエネルギーとひとまわり大きい箱があったので、包みをひとつ解体しティーポットを封入して郵便局に持って行きました。

結局できたからやったけど、断るのも一度やってみるとカンタンなものなのですね。

Mary Poppins Returns ワールドプレミア

2018-12-03 21:40:00 | ベン・ウィショー


ちょっと不調で色々と出来ないことが続いてます。

でも世界は回っているので11/30に「メアリー・ポピンズ・リターン」のレッドカーペット&ワールドプレミアがロサンゼルスであったのですよね〜ウキウキ。

ベン・ウィショーさんがステキなスーツを着て出席していて、インタビューもあり、どうやら彼は子供の時からオリジナルの映画が大好きだったようです!!

パディントンの時なんか、「本は読んだことなかったです」って正直に言ってましたから、本当にファンだったんですね、よかったね〜ウィショーさん!



体調が戻ったら他のインタもじっくり聞きたい。

けどそれより、早く映画見たいですね!!