Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

The Times サブスクリプション

2022-02-18 10:13:00 | ベン・ウィショー


The Sunday Times」の表紙になったアダム・ケイ著(原作/脚本とも)の自伝ドラマの主演ウィショーさんとケイさん。すごい!国民的な騒ぎ!

上のリンク先へ飛ぶと、本文の冒頭だけ読めてその下は有料サイトになっているのがThe Timesのウェブ版です。今までも度々ウィショーさんの映画やドラマが公開になると表紙やインタを特集してくれてましたが写真を紙で欲しいのでイギリスから紙雑誌を購入しておりました。

それがこのたび遂にウェブ版のサブスクをしてしまいました!引越しで紙媒体の始末にほとほと困ったから・・・だけでなく、12ヶ月で£5というキャンペーンだったから・・・(値段につられたセールは買って後悔すると誰か言ってましたっけ)!

内容は追って紹介したいとは思っておりますが、今ひとつだけ・・・

この表紙のウィショーさんはポール・スミスのスーツでとてもかっこいいのですが、ウェブ版には表紙はなかったんです。涙



シャムロックとスカウト柄

2022-02-17 15:55:00 | 近況
みなさま、ご無事に毎日をお過ごしでしょうか。

しましまは同僚にコロナ陽性者が発生したため、5人中2人が出勤停止した間、休日出勤もして(と言っても1日です)ちょっとブログupができませんでしたよ。

それでも5勤務明けにアラームのない目覚めはヌクヌク幸せでした。
ふと枕元を見たら、カーテンの柄のクローバー?シャムロックに気がつきました。



この生地は、15年くらい前にロンドンのリバティーデパートで購入したものなんですが、今朝までシャムロックが見えてませんでした。



柄そのものも、リバティープリントらしくなく、線画の人物と風景画。1950年代あたりのボーイスカウトとガールスカウトなのかな?とよくわからないけど児童文学の冒険物語みたいで気に入ったのです。



それにバッジのような丸い模様も一面に飛び散っていて、多分スカウト活動で何かを達成するともらえて集めるのでしょうか。



バッジに気を取られて、シャムロックに気づかなかったとは。

アイルランドに何か所縁のあるプリントなんでしょうか。



イギリスのボーイ/ガールスカウトと言うと、エリザベス女王の王配フィリップ殿下エディンバラ公が若者のために設立した「エディンバラ公アワード」を思い出してしまいます。田舎でサバイバルするのがその賞の必須条件でこの映画『ゲット・デュークト』にも出てきます。

思わず健全な少年少女のためのアクティビティなのに、フィリップ公からスパルタ教育されて捻くれてしまったチャールズ皇太子とか、ダークな部分を思い出してしまうボーイスカウト。

そしてこの私が買ったリバティプリントは、シャムロックは、どんな意味があるのか・・・


This Is Going to Hurt感想

2022-02-11 19:56:00 | ベン・ウィショー


2/8にBBCiPlayerが大盤振る舞い全7エピ一挙公開しましたが、ちびりちびりと見てました。ハードな内容につき1エピ見るとエネルギーを消耗してしまいました。

原作本を読んで内容は知っていたつもりが、ドラマ用のオリジナルもあるし、多分本の内容もほとんど忘れていたようでした。

オリジナルとしては南アジア系のジュニアドクターキャラは本には登場してなかったし、しかし彼女の存在がとても全体のストーリーに良い役割を果たしていてここは大納得。

本との対比で確かでないのが、本では確かパートナーは女性だったような。だとするとドラマ化にあたり、そして世の中の変化に伴い、作者アダム・ケイがNHSドクターとしての葛藤だけでなくゲイとしての心境も描きたくなったんだなと。

2000年初頭はまだマイノリティーへの理解も浅く、そのことはゲイだけでなくアジア人後輩の身にも襲いかかる差別で相乗効果ありでした。正直言うと彼女はアダム(ウィショーさん)のことが好きだし、教養のない白人労働者階級に差別されるしでたやすく感情移入してしまいました!

ところでドラマのトレイラーなどが公開されてから、ウィショーさんのクマ(目の下の方)のある無表情な顔がとても気になっていましたが、まあNHSの産科病棟の様子を1エピでも見れば、こっちの目の下にもクマができそうなくらい疲れるのがわかり納得でした。

病院以外のシーンも結構あって、ジャケットにタイというスマートなお洋服着ると、ウィショーさんのドラマだ!と嬉しくなりました。というのもウィショーさんそういう服は仕事以外で着ることがないような気がするからです。

原作にあまり存在感のなかったのが親と出身の家のことで、中の上くらいの多分イングリッシュ家庭だったんですね。それで母親はいつも保守的なきちんとした格好した女性でシューベルトとかがするりと出てくる会話があり、同じゲイでもパートナーの職業は弁護士の方がマシ、という。ドラマではそんな家庭とアダムの友人のやはりポッシュなカップルを見せて、そしてNHSに対比して高額な私立病院も批判的に描いていて、彼の人生のチョイス(アイリッシュのパートナーとか、その後のテレビやコメディ作家の職業)に説得力が感じられました。

さて、ドラマ、何回でも見たい。けど、医療ドラマだから仕方ないけど、また帝王切開とか血を見るのが怖いんです。

そうそう、私自身も2001年にNHSで出産しましたが、確かに待合室で待ったし、行くたびに違うドクターで同じお医者さんにずっと見てもらえたらなあなどと思いましたが、皆信頼できるドクター達でした。そして産まれる時へその緒が首に巻き付いていたので吸引されて私は急遽パチンと切られてしまいましたがその時縫合してくれたドクターはアフリカ系女性でしたので、日本に比べてダイバーシティは100歩も進んでいました。一方、その後入院した6人部屋の患者さんたちが「帝王切開の後が痛い」と夜中にナースコールする人とか三つ子がいつも泣いてるとか、私がゆっくり産後の体を休められない状況を作っていたのはよ〜く覚えています。(個室に変えてもらいました)ドクターたちから見たら、あの状況が毎日というわけか。。。




BBCのBBBBインタ

2022-02-08 21:46:00 | ベン・ウィショー
ドラマ「This Is Going To Hurt」が本日から放送ということでBBCサイトのインタビューです:

Ben Whishaw on a best seller, Bond and a Bear」リンク → tyusha

新作ドラマのあたりをメインに、少し訳しますよ(少し痛みますよのイントネーションで):

ベン・ウィショーはPCを再起動した。Bafta、エミー、ゴールデングローブの受賞者も音声の不具合には困る。

「ハロー。少しは良くなりました?」と期待されたがまだ潜水艦で誰かがうがいをしてるような音しかしない。(この後ウィショーさんのネット改善がなく放送予定もあったためスマホ録音に切り替わった)

This Is Going to Hurtはアダム・ケイがNHS分娩室でのジュニアドクターとしての経験を書いた同名ベストセラーのドラマ化で全7エピソード。

「今でもアダムに関してはすっごく気まづい思いなんです。彼のことをよく知ってるわけではないというのに、彼の個人的な生活を綴る役を演じてしまったので。未だにとても変な感じがします。」

「まったく科学には縁がない」と自分のことを描写するウィショーは現場では「素晴らしい医師陣」に監修してもらえたと言う。

「毎日仕事のシフトから撮影に駆けつけてくれたはずです。そしてその日の撮影シーンが実際にはどういう動きになっているのかを教えてくれました。」

「人体模型のパーツで練習しました。お医者さん達は”こうしなくちゃ。手を置いて。こんな感じ。”とよく教えてくれました。」

人体模型は撮影中ずっと役に立ったのだろうか。

「えっと、僕は上手かったと思います。お医者さん達も悪くないって言ってくれたし。でも当然、模型から本物の人体に変わったら大きな違いがあります。あまり似てるわけじゃないんです。」


*ドラマに登場するジュニアドクターの現実がどうなのかを確認するため、実際大学病院に勤務する本物ジュニアドクターにエピ1を見てもらったところ、「とても笑えるし、リアリティーがあり、ジュニアドクターの仕事がいかにプライベートにまで影響を与え幸福を左右するかを描いています。思い当たる点がとても多いので笑えます。」「医療以外の友達に自分たちのことを理解してもらうのにいいと思います。患者が回復したり命が助かったり、新しい命をこの世に取り上げたりする時にどんなやりがいがあるかを描いてくれています。」「けれど別の側面として、一日の終わりには感情的になったり喪失感もあり、間違ったり途方にくれたり悲しくなったりする人間だと描いてもいます。」


この後、ボンドの次作については何も知らないこと、

もうひとつのイギリスの注目のキャスティングであるジョディ・ウィタカーの次のドクター・フーについて、

「それは僕の役ではない気がする。同じではないけれど、ちょっとQぽいし、その役にはもっと意外な別フィールドからの人じゃないとという気が。それが一視聴者として期待することかな。」


ひとつウィショーが言えるのは「パディントン3」がある、今年の終わりに撮影開始予定ということ。ひとつ重要なアドバイスとして、もしお子さん連れで彼に会うとしたら、クマの中の人が彼なんだと説明しようとしないでほしい。

「それってとても残念なことです。よく親御さんが子供たちに僕のことを指さしてると困惑しているのがわかるんです。いったいなんで僕がパディントンなんだろうと。子供たちには訳が分からない。そして僕が声を当てていると説明するのはさらに子供を混乱させてしまうんですよ。気の毒に。」


そしてこの後、あとはウィショーさんが極上の声の録音を送ってくれるだけとなり、テレビやラジオに乗せられるはずだったが、このテクノロジー天才のQは録音ボタンを押し忘れたとのことでした。




今さら「ゴーン・ガール」

2022-02-07 20:29:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


枝龍さんちのブログで「パーフェクト・ケア」の記事を読み、見たかったことを思い出しました。しかしその前に、同じく主演ロザムンド・パイクが強烈なヒロインを演じる「ゴーン・ガール」もまだ見てなかったことも思い出し、見ました!

数年前にも冒頭だけ見て退屈してしまい放ってしまったのですが、そこを乗り越えたらすっかりpage tuner本のようにガッツリ引き込まれ、最後まで面白かったです。

まず、私はロザムンド・パイクが面長ということだけで親近感を持って好きなのです。ですので最初から最後まで彼女の演じたエイミー視点で見ました。2014年の映画なので「きれいな奥さんがあんな女だとわかって・・・」とヒロインに否定的な意見が多いらしいのは知ってましたがそれ以上は知らずに。

失踪した奥さんが実は計算高い利己主義な女で夫をはめようという芝居を打ってたとわかった時はなるほど、それが嫌われた原因か。。。とふむふむそれで、と見進めましたが、見ても見ても彼女の言い分は正当に思えるのでした!エイミーと夫は結婚5周年(子供なし)でしたが、さすが結婚21周年(子あり)の私ではないでしょうか?!

うちの夫も、せっかくイギリスで幸せに暮らしていたのに日本に戻ったっきりテコでも動かなくなるし、失職したり(しかも何度も)で、今や私名義で家も借りています。「ゴーン・ガール」でもエイミーは「結婚した時は幸せだったのに、その後役割放棄しやがってお金もなく私をこんな田舎に連れてきて」と恨み言を言った時には『それな!!』と食いついてしまいました。もともとベン・アフレックが好みの俳優でないこともあり「出会った時にはロマンチックな演出しやがって騙された」気持ちがようわかって・・・!

それと、客観的に映画を見ても、私は「報道される事件の裏に怪奇あり」ストーリーにとても興味があります。ただ妻の失踪が報道されただけでなく、報道合戦と登場人物の現実の関係が絡んで変化するところもさらにこの映画は面白かったです。

また主観的な感想に戻り、「結婚生活とは役割演技」というテーマについてですが、日本でもそれはあると思うのですが、映画の舞台アメリカなどの欧米だと、社会も夫婦単位が基準になるので愛し合う役割感がさらに必要とされると思いました。日本だったら恋愛感情が消えても空気のような関係あうんの呼吸がヨシとされる風潮ですが、それが許されないのがマイダーリン、チュッ、な文化ではないかと。そういう単純な日常をこなすには愛してなくてもスイートハートとかダーリンとか言葉にすることがもう演技になるのではないかなあ。

でも私はこのテーマを突きつけられてもそれほどショックではなくて、なぜかと言いますと、昔フランス映画見てた時に、恋愛至上文化なので「愛は創造するもの」と何かで読んだんですね。創造するもの=アートじゃないですか。努力しないとできないこともあるし努力してもできないこともある。一つ一つ形が違う。エイミーが夫のもとに戻ったのは「まだこの男と何かを形作って行こう」と決めたからで、あれでも愛だと私は思うのです。

映画ゴーン・ガールは誇張してるので高校時代の元彼とのことなんてほぼスプラッタコメディーとしか思えないですけどね。

ところでゴーン=Gone、単純なタイトルの意味は「失踪した女」ですけど、辞書で意味を調べると「過ぎ去った/見込みのない/盛りを過ぎた/はまっている/(異性に)夢中の」などの意味がありどれも当てはまってるような気がしてくるし、そしてイギリス口語では「妊娠している」という時にも使うとありすごいタイトルだなあと。。。