朝、ニュースを観ていたら “被災者の雇用確保 喫緊の課題” とテロップが出て来た。
アナウンサーも「喫緊の課題になっています」という。
うーん、なんだ “喫緊” って????
“緊急” でいいのかなあ? でもそれなら緊急を使えばいいし・・・。
何か特別な意味があるのかもしれないと、傍で新聞を広げていた旦那にきいた。
「この頃よく使われるようになったんだよね。辞書ひいてみ!小さいのじゃ駄目だわ、大きいやつ」
我が家は旦那の仕事柄「辞書」の類は結構そろっている。これくらいならと選んだ大きめの辞書に“喫緊”は載っていなかった。
「もうひとつ上かァ…」と旦那も半ばあきれ顔で、自分の棚に取りに向かった。 それを見て、私はPCを立ち上げた。
PCの検索では、
コトバンク [名・形動]差し迫って重要なこと。また、そのさま。緊要。「―の問題」
シソーラス 待ったなし
Weblio さしせまっていて大切な・こと(さま)
ということらしい…納得したような、しないような。
その検索の中 「そんなの日本語じゃない」というブログが引っかかってきた。
2005年8月に書きこまれた内容だから、少し前からマスコミではこの言葉を使いはじめていたとわかる。私の心にヒットしなかったのは、どうやら役人言葉というか、意味があるようでないような、そんな場所で使われてきたかららしい。
言葉の意味は了解した。でもね、東北の方の課題は、今ここで“喫緊”になったことなどなあんにもないだろう。初めっから全部“喫緊”だったと、私は感じている。難しい言葉を使えば、一生懸命に対応していると思ってもらえると考えているのなら、おとといきやがれ!だ。