用足しに出たら、迷って、地下鉄を乗り過ごしてしまい、
戻るのもと思ったらうんと遠回りになり、
いやんなって用事はあきらめて、気分転換に映画館に入った
それでも観て良かった
「パラサイト 半地下の家族」韓国映画を選んだ
友人たちがこぞって“観るべきだ”と言っていたし、時間もちょうどよかった
これまで観た韓国映画でいつも感じるのは、
韓国の背景にあるもの、歴史の中で積み重なったもの、
誤解されたくないが、えげつなさというか、
日本人にはない何か、強さ…とも違う
好き嫌いではなく、良い悪いではなく、違うものを持っているんだなあと思う
そしてある面では、韓国にはかなわないのではと感じてしまうのです
この映画も、追い詰められたときのあり様が、
日本人には無いとは言わない…この頃、めちゃくちゃな奴がいるから、
でも、何か違うものを感じてしまい、ため息がでた
“におい” が事件を起こす背景にいる
私の小さかったころ、まだ、日本にはどぶがあり、
ごみ箱もそこら中にあったし、
汲み取り式の便所がどこにでもあった
その頃、来日した外国人は「日本はくさい」と言っていたと聞いている
下水もだが、魚くさい、生臭いと言われていたと思うのです
そういっていると聞いた時、やっぱりどうしようもない苛立ちを感じたのを覚えている
自分では気がついていない事、どうしようもない事、悲しいよなあ、
映画の家族は物語の最後に大変な事件を起こし、父親は現状逃げおおせている
これがしんどい状況で、いやあ辛い!
おしまいに小さな小さな光を、ありえるハッピーエンドをいともかんたんに提示してみるが、それはうんざりするほどの忍耐や挑戦、幸運の果てにあるものとある意味絶望的だ
それでも耐え抜くのだろうか?
なんとも気持ちを持て余してしまう余韻だった