soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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「クライマーズ・ハイ」夢中で次の一歩を出す高揚感

2008-07-09 00:09:09 | 邦画
「クライマーズ・ハイ」★★★★
堤真一主演
原田眞人、2008年、145分



仕事について考える、
毎日、仕事が楽しくてたまらない、
そんなふうにはなかなか思えないが、
時々、毎日の繰り返しの中でも
やりがいや達成感を覚える、
そんな時まだ続けられるなと
改めて確認するのだ。

日航ジャンボ樹墜落という大惨事を前に、
地元地方新聞社の記者たちは
心の中でも最初に小さくガッツポーズをする、
久しぶりの訪れた活躍の舞台だ。

このあたり人間の嫌らしさを見るが、
それを見ている方もなぜか納得してしまう、
世の中ってそんなものだ。

本来起きている事実よりも、
自分たちの職業意識が勝る瞬間だ。

真実を伝えるのに、遅いも早いもなく、
それでも他社が先に書いたことをなぞるのは
恥ずかしい事のように感じたりする。

本来はこの事件を詳しく知りたい読者に向けて
正確な情報を伝えればいいのに、
どうしてもそこにスクープだの、
自らの栄光のようなものが見え隠れするのだ。

この映画は骨太で、
働くと言うことや
自らの仕事について崇神項と一緒に考えさせられることになる。

人は仕事にやりがいを求めるが、
あせるなと言われても夢中で次の一歩を
踏み出す瞬間がもてるなら
それで幸せなことなのだろう。

ひとつ大きな仕事をやり終えても
また次があるだけ、それを延々と続けていくのだが、
そこにやりがいを見いだせるかどうかは、
取り組み方、その人の仕事対する姿勢が
大きく関わっているのかもしれない。

大惨事とそれを重く受け止めつつも
内心でニヤリとするような人間にはなりたくないなと
思う反面、そういうことってあるよなと。

★100点満点で75点

soramove
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この映画にこれ以上何をもとめるか、
事実を描く場合、心を揺さぶるものが少ないのは
仕方ないことか

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