「ブレス」★★★☆
チャン・チェン、パク・チア 主演
キム・ギドク監督、2007年、韓国、84分
この監督だから見るとか、あまり考えないが
稀な存在としてこの映画のキム・ギドク監督は
多作で多彩でわけ分からん映画が多いが
それでも劇場へ見に行ってしまう、まるで
怖いもの見たさのように。
何かぐっと引き付けられるものもあれば、
「何だ、これ」ってのもある、
それでもこの監督の作家性には強く惹かれる。
死刑囚である主人公は
喉に鋭利なものを突き刺し自殺を繰り返している、
ここに無関係な女が面会に訪れる。
いくらなんでも簡単に許されるわけないのに
面会し、
彼女は面会室の壁をお花畑や海の写真で飾りたてる、
それはもう非現実的で
ストーリーを追うのでなく
この行き詰る密室でのやり取りを
息を潜めて見つめるだけだ。
生きるということ
生かされるということ、
殺すということ
殺されるということ。
そんなことにどれだけの意味があるだろう、
とりあえず息をしていると
自分の生を生きなければならない
誰にも等しくある「今の生」だけれど
その生き方はそれぞれだ。
死を待つだけの生もあれば
死んだみたいに生きているだけの生もある。
面会に来る女性はもう少し肉感的であれば
もっと生々しい感じがするんじゃないかと思ったが
監督の映画に3度目の登場であり、
彼女の中に監督は自分の表現したいことを
具現化できる何かを感じているのだろう。
ラストの雪合戦のシーンは
そこだけ見ると幸せそうな家族の風景だ、
でもその直前のシーンから見ている観客には
とても穏やかではいられないシーンでもあり、
共犯者になったような後ろめたい感覚、
うーん、こういうのを味わいたくて見てしまうんだよな。
★100点満点で70点くらい★
soramove
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この映画はハリウッドの分かりやすい映画と違い
見る人によって感じ方は全くちがうだろう。
★映画ランキングはこちら
チャン・チェン、パク・チア 主演
キム・ギドク監督、2007年、韓国、84分
この監督だから見るとか、あまり考えないが
稀な存在としてこの映画のキム・ギドク監督は
多作で多彩でわけ分からん映画が多いが
それでも劇場へ見に行ってしまう、まるで
怖いもの見たさのように。
何かぐっと引き付けられるものもあれば、
「何だ、これ」ってのもある、
それでもこの監督の作家性には強く惹かれる。
死刑囚である主人公は
喉に鋭利なものを突き刺し自殺を繰り返している、
ここに無関係な女が面会に訪れる。
いくらなんでも簡単に許されるわけないのに
面会し、
彼女は面会室の壁をお花畑や海の写真で飾りたてる、
それはもう非現実的で
ストーリーを追うのでなく
この行き詰る密室でのやり取りを
息を潜めて見つめるだけだ。
生きるということ
生かされるということ、
殺すということ
殺されるということ。
そんなことにどれだけの意味があるだろう、
とりあえず息をしていると
自分の生を生きなければならない
誰にも等しくある「今の生」だけれど
その生き方はそれぞれだ。
死を待つだけの生もあれば
死んだみたいに生きているだけの生もある。
面会に来る女性はもう少し肉感的であれば
もっと生々しい感じがするんじゃないかと思ったが
監督の映画に3度目の登場であり、
彼女の中に監督は自分の表現したいことを
具現化できる何かを感じているのだろう。
ラストの雪合戦のシーンは
そこだけ見ると幸せそうな家族の風景だ、
でもその直前のシーンから見ている観客には
とても穏やかではいられないシーンでもあり、
共犯者になったような後ろめたい感覚、
うーん、こういうのを味わいたくて見てしまうんだよな。
★100点満点で70点くらい★
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この映画はハリウッドの分かりやすい映画と違い
見る人によって感じ方は全くちがうだろう。
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