soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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「前世療法」前世の記憶はありますか?

2008-07-20 10:20:11 | 読書の時間
「前世療法」★★★
セバスチャン・フィツェック著
柏書房、1680円、446ページ



ベルリンの敏腕弁護士が
ガールフレンドから紹介された10歳の少年は
「僕は15年前に人を殺しました」と話し始める。

前世はあるのか、前世での罪は裁かれるのか、
「どうなってるんだ」
「そういうことも本当にあるのかな」
そんなふうに読み進めていった。



この本が三作目、処女作の「治療島」が面白かったので
最新作を即購入、行き帰りの地下鉄で読んだ。

で、どうだったかというと
あまり楽しめなかった、
「前世の記憶」や「前世の罪」など
キーワードは面白いし、
主人公の敏腕弁護士の混乱振りもいい、
一体この小説はどこに着地するのか
途中までは興味を持って読んだ。

だけど、途中からその興味は失速する、
どうしても都合よすぎて
そこに作り物ながらのリアルを感じられないからだ。

「あー、そうなっちゃったか」

でもこの厚い本を途中で飽きさせずに
最後まで読ませてしまう筆の力は感じる、
「治療島」が好きだっただけに、
次の作品も期待して待ちたい。

ドイツのミステリー仕立ての小説って
なかなかお目にかかれない、
もっとドイツの街や人についても掘り下げてくれたら
また別の楽しみもできる、そんなところも
期待したい。

「治療島」の感想はココ

★100点満点で60点

soramove
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