soramove

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「百万円と苦虫女」100万円貯まったら出て行きます

2008-07-29 00:09:50 | 邦画
「百万円と苦虫女」★★★☆なんとなく面白い
蒼井優主演
タナダユキ監督、2008年、121分



たぶん蒼井優を主演として
こんな映画が作りたいなと
企画した様な映画。

他の誰かじゃなく
海の家でかき氷作る蒼井優、
桃を収穫する蒼井優、
植物に囲まれた蒼井優

彼女の様々な今の表情を
残しておきたかったかのようだ。

「自分なんか探してません、
探さなくったって、私はここにいますから」


最近は30歳過ぎても
「自分探し」をしていると公言する人も多い、
誰だって生きてる限り、自分の存在理由を
見つけようともがくのだろうが、
ひと世代前の人から見たら
甘えてると思われるようだ。

でもね、こんな社会を作って来たのも
その世代の人達なわけで、
理想とは違ってしまったけれど、
不毛に豊かな
悪くないけど、むしろ幸せな事だけど、
どこか漠として生きてる実感が薄いのも確かだ。

映画の中ではお伽話が続いている、
こんなふううに深みにはまるのを慎重に避け、
人と深く交わらず、
ヤバクなったら別の場所へ・・・、
出来るわけないと思いつつ、
そうだったら随分と生活はシンプルだろうなと思う。

それでいいなら全部時々総入れ替えみたいに
ぐるぐる移動すれば良いものを
人は時々それでは淋しくて
物足りなくて、やって行けなくなる。

「笑うと苦虫をつぶしたような顔になるね」
蒼井優だよ、そんなわけない、
でも人は自然に愛想笑いを反射的にするけど、
目まで笑ってないのはすぐに伝わる、

心底大口をあけて笑うシーンが無かったことに気づく、
映画は「なんとなく」終わるが、
その後の何処かで
主人公が心の底から笑っているといいな。

★100点満点で70点


soramove
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映像の語るストーリーと違うものを見ながら感じているからだ。

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