「カリフォルニア・ガール」★★★★
T・ジェファーソン・パーカー著
ハヤカワ文庫、653ページ

本を手に取ったとき
そのズシリとした感触に心が躍る、
前作「ラグナ・ヒート」はこの作家のデビュー作で
この作品はワリと好きだったから
このノー天気なタイトルにちょっと「あれ」と
思いつつも、大丈夫だろうと買って早速読んだ。
ベッカー家の4兄弟とその両親を中心に
若い女性の無残な死が
彼らや彼らの住んでいる土地全体に
影響を与えるという本筋と
複雑な人間関係が次々と出てくるので
カバー折り返しの登場人物紹介を何度も何度も
見返しては読んでいった。
久々の一気読み、
事件の解決で普通は胸をなでおろすと言うか
ほっとするのに、なぜか心は晴れない。
そうするとタイトルの「カリフォルニア・ガール」という
明るいイメージがさらに胸に迫る。
何も知らないノー天気なままでは誰もがいられない、
何かを知るたびに、ただ陽気に笑うことが出来なくなる、
それは悲しかったり、さびしくも感じるけれど
そこから人は強さも一緒に学ぶのだろう。
ミステリーを読みながら
生きることとか、人とつきあうこととか
そんなことも考えさせられた。
読み終えて様々な感情があるにせよ、
極上の作品を読んだ嬉しい気分はもちろんある。
650ページは、かなりの長さだ
どんどん過ぎる時間と無くなっていく残りのページを
嬉しいような惜しいようなそんな気持ちに
させてくれた作品だった。
まだこの人の「サイレント・ジョー」は未読なので
見つけたら読んでみたい。
★100点満点で85点★
soramove
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ミステリー的な要素は実はそれほどでもない、
年代記としての作品の質の高さを買いたい。
★映画ランキングはこちら
T・ジェファーソン・パーカー著
ハヤカワ文庫、653ページ

本を手に取ったとき
そのズシリとした感触に心が躍る、
前作「ラグナ・ヒート」はこの作家のデビュー作で
この作品はワリと好きだったから
このノー天気なタイトルにちょっと「あれ」と
思いつつも、大丈夫だろうと買って早速読んだ。
ベッカー家の4兄弟とその両親を中心に
若い女性の無残な死が
彼らや彼らの住んでいる土地全体に
影響を与えるという本筋と
複雑な人間関係が次々と出てくるので
カバー折り返しの登場人物紹介を何度も何度も
見返しては読んでいった。
久々の一気読み、
事件の解決で普通は胸をなでおろすと言うか
ほっとするのに、なぜか心は晴れない。
そうするとタイトルの「カリフォルニア・ガール」という
明るいイメージがさらに胸に迫る。
何も知らないノー天気なままでは誰もがいられない、
何かを知るたびに、ただ陽気に笑うことが出来なくなる、
それは悲しかったり、さびしくも感じるけれど
そこから人は強さも一緒に学ぶのだろう。
ミステリーを読みながら
生きることとか、人とつきあうこととか
そんなことも考えさせられた。
読み終えて様々な感情があるにせよ、
極上の作品を読んだ嬉しい気分はもちろんある。
650ページは、かなりの長さだ
どんどん過ぎる時間と無くなっていく残りのページを
嬉しいような惜しいようなそんな気持ちに
させてくれた作品だった。
まだこの人の「サイレント・ジョー」は未読なので
見つけたら読んでみたい。
★100点満点で85点★
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ミステリー的な要素は実はそれほどでもない、
年代記としての作品の質の高さを買いたい。
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