「ダイブ」あの夏の大きな水飛沫

「ダイブ」★★★
林遣都、池松壮亮、溝端淳平主演
熊澤尚人監督、2008年、115分



子供のころ夕日を受けて
高い高い飛び込み台から
誰かが飛び込むシルエットを見て
その田か飛び込みに憧れて始めた主人公は、
見たものを瞬時に映像として
捕らえることが出来る能力を見いだされ
実力をつけていく。

高い場所から
足からなら飛び込んだ事がある、
子供のころは河原で大きな石の上や
突き出した崖のようなところからも
こわい物知らずだったっけ。

今ならムリだろうな、
まずは下を覗き込んで
高さを意識し、痛いだろうなとか
そんな考えが先にたつからね。

ヘボい主人公がひと夏で
オリンピックを目指すという目標は
リアルを感じられないけど、
子供のころは何か目標をもっていたかと思えば、
ただ永遠に続くような夏休みを
同じことの繰り返しで過ごしていたことくらいしか
思い浮かばない。

それでは「何かになる」ことは
できないんだよな、
でもそんなものだろうし、
その頃の河原の草の匂いや
真っ青な空の記憶は悪くない。

ラストまで嫌みのないスッキリとした
青春ものというのが
違和感を覚えるのは、こんな真っすぐさを
信じられなくなったからなのか、
だとしたら寂しいけれど
お伽話のようなこの映画を
涼しい映画館でリラックスして見るのは
これもまたひとつの楽しみ方。

★100点満点で６５点★

soramove
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あの高さから飛び込むだけじゃなく、
回転やひねりを要求される苛酷なスポーツだ。

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