福岡アジアファッション拠点会議がついにFACo強行を決断。「中止する」との一縷の望みも断たれてしまった。
11日の震災発生から何と4日もたっての公の態度表明。しかし、こちらの予測通り13日には強行を決めていたようだ。その理由をどういう内容でどう発表するか。むしろ、そっちのプロットづくりに苦労したのではないだろうか。
それゆえ、以下のコメント(原文)をサイトに掲載しただけに止まった。RKB毎日放送は自社サイトのトップにあるFACoバナーから世論の反感を買う「完売御礼」の文字を削除。でも、これはPhotoshopの元画像で完売御礼部分のレイヤーを非表示にして差し替えれば済むのだから、そんなものは空しい取り繕いに過ぎない。早朝ニュースではパブ枠扱いにして発表するかもしれないが、1分程度の放送時間しかないから、たいした説明はしなくて済むと承知の上だろう。
ただ、イベントを強行するのにどんな明確な理由が考えられるというのか。そんなことは誰が考えてもわかる。結局、理由は前回のコラムで書いたこと。そして、最大の理由を付け加えるなら、福岡県が税金で資金を出すため、FACoは3月末まで予算を使い切らなければならない。延期はできず、でなければ中止をするしかないのである。公共事業における何とも常識はずれの根拠で、大多数の日本国民のみならず、世界のファッション関係者の理解と協力を得られるはずがない。
福岡アジアコレクション(FACo)開催についてのお知らせ 【 2011/03/15 】
このたび東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に対し、心からお見舞いを申し上げます。私たちは、この未曾有の震災の報を受け、開催の是非を含め、諸々検討してまいりました。その結果、復興支援のためにそれぞれができることをご来場のお客様、出演者・スタッフ一同みんなで考えていく機会とするためにも予定通り福岡アジアコレクションを開催するべきだと考えました。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
福岡アジアファッション拠点推進会議
そもそも、推進会議は最初の事業募集の時から、業者の質問に対し明確な根拠を示して説明できない。企画運営委員長は答えに行き詰まると、「その質問には個別にお答えします」と、公式な解答を避け続けた。
つまり、裏では自分たちの利害だけで事を進めているため、正論を言われると自分たちの考えの根拠を示せないのである。業者は単年度契約にも関わらずRKB毎日放送が2年目以降もルーチンでトータルプロデューサーに決定したことも、公金を使う事業なのに一私企業の福岡パルコとのタイアップも、さらに今年のFACoのステージを博多阪急の「HAKATA SISTERS 」のプロモーションに切り売りすることも、すべて何一つ明確な根拠が示されていない。最初から結果ありきなのだ。
良い例が、福岡アジアファッション情報発信システムの構築事業だ。完成したサイトは県が募集した規格内容とは大きく変わり、どんなweb制作会社でも参入できるレベルとなった。県が企画を募集し、審査は推進会議が行なう不透明さ。入札のハードルを上げながら、実際は低いものができ上がっている。これでは業者減らしと言われても仕方ない。しかし、それに対する明確な説明は一切ないのだ。
それが「一部の利害関係者ですべて決まっていく」と言う根拠だ。FACoの強行で福岡県や福岡市の無策ぶりも完全にあらわになった。去り行く麻生知事に理由を問い質す気にもならないが、高島市長からは納税者である市民に対し明確な説明が欲しい。でも、4月の県知事選挙が完全に無風状態になりそうな状況を考えれば、政治家への期待も空しい結果になりそうだ。
前回のコラムタイトルは、「地に堕ちるか、FACo」と一縷の望みを託したものしたが、その希望がなくなったことで、「地に堕ちたFACo」に修正しておく。
11日の震災発生から何と4日もたっての公の態度表明。しかし、こちらの予測通り13日には強行を決めていたようだ。その理由をどういう内容でどう発表するか。むしろ、そっちのプロットづくりに苦労したのではないだろうか。
それゆえ、以下のコメント(原文)をサイトに掲載しただけに止まった。RKB毎日放送は自社サイトのトップにあるFACoバナーから世論の反感を買う「完売御礼」の文字を削除。でも、これはPhotoshopの元画像で完売御礼部分のレイヤーを非表示にして差し替えれば済むのだから、そんなものは空しい取り繕いに過ぎない。早朝ニュースではパブ枠扱いにして発表するかもしれないが、1分程度の放送時間しかないから、たいした説明はしなくて済むと承知の上だろう。
ただ、イベントを強行するのにどんな明確な理由が考えられるというのか。そんなことは誰が考えてもわかる。結局、理由は前回のコラムで書いたこと。そして、最大の理由を付け加えるなら、福岡県が税金で資金を出すため、FACoは3月末まで予算を使い切らなければならない。延期はできず、でなければ中止をするしかないのである。公共事業における何とも常識はずれの根拠で、大多数の日本国民のみならず、世界のファッション関係者の理解と協力を得られるはずがない。
福岡アジアコレクション(FACo)開催についてのお知らせ 【 2011/03/15 】
このたび東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に対し、心からお見舞いを申し上げます。私たちは、この未曾有の震災の報を受け、開催の是非を含め、諸々検討してまいりました。その結果、復興支援のためにそれぞれができることをご来場のお客様、出演者・スタッフ一同みんなで考えていく機会とするためにも予定通り福岡アジアコレクションを開催するべきだと考えました。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
福岡アジアファッション拠点推進会議
そもそも、推進会議は最初の事業募集の時から、業者の質問に対し明確な根拠を示して説明できない。企画運営委員長は答えに行き詰まると、「その質問には個別にお答えします」と、公式な解答を避け続けた。
つまり、裏では自分たちの利害だけで事を進めているため、正論を言われると自分たちの考えの根拠を示せないのである。業者は単年度契約にも関わらずRKB毎日放送が2年目以降もルーチンでトータルプロデューサーに決定したことも、公金を使う事業なのに一私企業の福岡パルコとのタイアップも、さらに今年のFACoのステージを博多阪急の「HAKATA SISTERS 」のプロモーションに切り売りすることも、すべて何一つ明確な根拠が示されていない。最初から結果ありきなのだ。
良い例が、福岡アジアファッション情報発信システムの構築事業だ。完成したサイトは県が募集した規格内容とは大きく変わり、どんなweb制作会社でも参入できるレベルとなった。県が企画を募集し、審査は推進会議が行なう不透明さ。入札のハードルを上げながら、実際は低いものができ上がっている。これでは業者減らしと言われても仕方ない。しかし、それに対する明確な説明は一切ないのだ。
それが「一部の利害関係者ですべて決まっていく」と言う根拠だ。FACoの強行で福岡県や福岡市の無策ぶりも完全にあらわになった。去り行く麻生知事に理由を問い質す気にもならないが、高島市長からは納税者である市民に対し明確な説明が欲しい。でも、4月の県知事選挙が完全に無風状態になりそうな状況を考えれば、政治家への期待も空しい結果になりそうだ。
前回のコラムタイトルは、「地に堕ちるか、FACo」と一縷の望みを託したものしたが、その希望がなくなったことで、「地に堕ちたFACo」に修正しておく。