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副題ーオカンとボクと、時々、オトンー
この本は2007年ごろにテレビドラマ化&映画化さらに舞台化もされた作品
本屋大賞(第3回)も受賞している
ドラマも人気があって、息子はテレビを見てるし、本も読んでいる。
今さらながらという感じだが、図書館から借りてきた
リリーフランキーという名前に出合ったのは、村上龍『55歳からのハローライフ』をNHKがドラマ化し、短編の一つをたまたま見たときだった
名前と、どこから見ても日本人顔にギャップを感じたことを憶えている
彼の半世紀を書いた自伝的内容、だけれどもほぼ自分とオカンとの関わりを書いていると思う
オカンは九州の肝っ玉かあさん!
一人っ子で、母親に溺愛されたボク
高校進学の時から親元を離れて暮らし始め、ちょっと自堕落的な日常を送ってしまうが、ちゃんと大学を留年しながらも卒業する
卒業後も就職することなく、仕事を得ながら?選びながら?生活できるような収入のない危うい生活を続ける
それでも少しづつ仕事が増えていき、今のリリーフランキーようなマルチな才能を発揮していき、家賃を滞納することもなくなる
副題の通り、時々オトンがでてきて、それらしき事を言うのが面白い^^;
その頃オカンを東京に引き取ることになり、そこからオカンとボクの2人の生活が7年余り続く
そしてオカンの入院生活と亡くなる最後の一日までも、最後の1時間までもが克明に書かれ、息苦しいくらい
死後から荼毘にふされるまでの時間の経過も、そこまで書く?と思うくらい書いてある
それだけ、ボクのオカンに対する思い、愛情は並なものではないと感動する
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