三浦しをんに嵌まっている
いいねをクリックしてくれた人のblogからこの『政と源』を見つけ、すぐ図書館にリクエスト
舞台は東京墨田区にあるY町
荒川と隅田川に挟まれた町・・・・・スカイツリーのあるあたりかな?
源こと源二郎は伝統工芸のつまみ簪(かんざし)を作る職人
政こと国政は銀行員を定年退職したあと、悠々自適の一人暮らし
そして二人は幼馴染
源二郎は先の戦争で家族を亡くし、結婚したが子供に恵まれず、最愛の妻にも先立たれて一人暮らし
国政の娘二人は結婚し、妻と普通の老後生活を送るものと思っていたら、妻が長女の家庭に居場所を見つけて帰ってこなくなった
その後、源二郎に弟子ができて何かと賑やかな様子
元々源二郎は、明るい性格で物事に拘らない
国政には娘家族から何の連絡もなく、疎遠な状態
妻を迎えに行くでもなく・・・というまじめで堅物
この正反対な性格を持つ二人
主に国政の方からの見方で物語が語られていく
つまみ簪という伝統工芸の世界についても、興味深い
友人が布で様々なものを作っていて、つるし雛にしたりと飾り物を作っている
それってつまみ細工なのかな?(今度聞いてみよう^^)
また、10日余りほど前にNHKのニュースの中で、千葉在住の主婦が源二郎と同じと思われるものを作り、お教室も開いている人を取材していた
布をピンセットで小さな花びら状にした物をたくさん作り、糊を引いた板に必要な数を載せておく
それを組み合わせて見事な花というより華にして、娘さんの成人式のかんざしにしていた
そんなタイミングでこの本に出合った事が、さらに理解が深まって面白かった