加納 朋子さんの短編6編
特徴的なのは各編それぞれ、登場人物が特殊な障害や能力を持っている
「トオリヌケ キンシ」・・・
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)の小3女子
クラスの男の子がそうとは知らずにかかわることによって、女の子は無事に成長。
転校して、高校生になった男の子は引きこもりになり、訪ねてきた女の子に心を開く。
「平穏で平凡で、幸福な人生」・・・
共感覚をもった高校生女子はその自覚がない。
子供の頃に四つ葉のクローバーを以上にたくさん見つけてしまうとか、たくさん混ざり合った中から異なるものだけを見つける事が出来る。
その能力で子供を救う事になる
「空蝉」・・・
脳腫瘍によって人格が一変してしまう母親。100%信頼している母親から虐待を受けてしまう子供の恐怖。
「フー・アー・ユー?」・・・
相貌失認の高校男子が醜形恐怖症の同級生と恋をする。
「座敷童と兎と亀と」・・・
脳梗塞の後遺症で半側空間無視という症状があるお祖父さん。
1人暮らしとなってしまったところへ、孫娘がやって来た。
「この出口の無い、閉ざされた部屋で」・・・
明晰夢を見ようとしている高校生男子。
出口の無い部屋は病院の一室。
ここに「座敷童・・・」に出てくる同級生が登場^^
骨髄移植は我が息子が2回も提供しました
そうとうネタバレで書いてしまった><;
加納 朋子さんの本はとても興味深い^^v