『ひこばえ』重松 清
上巻の写真はネットからお借りしたもの
下巻は購入した本
いつもお邪魔するブロガーさんのところで知った本
上下の長編小説
図書館で借りて上巻をすぐに読み終わり、下巻の順番を待っていたけど待ちきれなくて購入した
おもしろい本でした
家族って?血縁関係ばかりではない
小学1年生のとき両親が離婚し父が家を出た
それからの父の消息は分からない
母は再婚し、主人公は姉と義父の連れ子2人との6人家族の中で育つ
50代半ばになって消息不明だった実父が急死し、連絡がくる
そこから幼いころの父の記憶がよみがえり、父の人生を少しづつ知ることにもなる
幼いころに断ち切られた父という木の幹
その後の父の生きざまや人間関係がひこばえのように伸びてくる
下巻の登場人物たちの関りがおもしろい
こんなふうに巧く行くと良いだろうな
そういう意味で善良な人たちばかりの良い読後感の本でした