加納朋子の新作
「はるひのの、はる」とよく似た感じの内容でした
目次は2章節になっている
フラットの章は護(まもる)が語り手になって、徹子の事を見ている
護(まもる)と徹子は幼馴染みで同い年
徹子は護から見ると、とても不可解な性格に見える
その不可解な出来事を、幼児の頃から結婚まで語られている
読者にも、徹子がなぜそのような行動をとるのか?理由が分からないから、フラットの章に出てくる事柄や登場人物が全部伏線になり、最後に絡まってくる
フラットの言葉の意味は平らであること、起伏がないこと
護から見た徹子の性格そのものをフラットと言っている
2勝目のレリーフは徹子が語り手
徹子は特殊な・不思議な能力を持っている(未来が意図せずに見えてしまう)
見えた未来が不幸だったとき、その未来を変えようとする
「はるひのの、はる」のテーマも運命や決まっている未来を変えようとし、そこに繋がる今の出来事をなかった事にしようとする・・・
「はるひのの、はる」は難解だったけど、『いつかの岸辺に跳ねて行く』の最後はどんでん返しのハッピーエンド@@^^v
良かった!!