ゆ ず 茶 庵 Blog

バンドウユミ  Private Blog
  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

なれそめ 4

2008-08-04 00:40:30 | ばる の コト ~愛猫徒然~
「仔猫をうちに迎えるときは、まずそっとしてあげましょう」

育猫書にそう書いてあった。
怯えてキャリーから出てこないかも知れないから、出てくるまでそっとしてあげて
あまり構い過ぎないこと。

ばるは、拍子抜けするほどにあっけなくキャリーから飛び出した。
そのまま即お部屋探検モードに入る。
仔猫の好奇心はすごい。
あちこち匂いを嗅いで、あちこちに自分の匂いをつけて歩く。
トイレはすぐに覚えた。ゴハンも完璧。
あれこれ考えた「事態」は、ほとんど現実に起こらなかった。

だがしかし。
にゃんこベッドだけは、思うようにならなかった。
猫は寝心地の良い場所を自ら選ぶ動物で、ばるが選んだのは他ならぬ私のベッドだった。
・・・当然、ばる用ベッドは用意済み。無駄。

その夜、私は自分のお腹の辺りに妙な痛みを感じて目を覚ました。
ばるが母猫のおっぱいを飲む仕草で、私のお腹に吸いついていた。
ブリーダーさんの所にいた時、すでにばるは母猫とは一緒じゃなかった。
でもまだ3ヶ月の仔猫だ。
あの感覚を何と言って表現すればよいのだろう。
後悔と、感動と、何やら色んなモノが入り混じった感覚。

私はあの時、間違いなくばるの【おかあさん】になったのだ。

あの子が虹の橋へ行ってしまって1年と3ヶ月。
探しても探しても、逢えない・・・。