今年最初の展覧会はこれ。
月末が期限の特別鑑賞券が2枚手元にあった(メンバーズプレミアムパス特典)ので、ダンナさんと一緒に行ってきました。
最古の正史「日本書紀」が編纂されたのは養老4年(720)。
その冒頭に記された国譲り神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」。
人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされる。
片や天皇は大和の地において「顕」。
目に見える現実世界、政治の世界を司るとされる。
このことから、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていたということがわかる。
何がすごいって、この「日本書紀」が現存してるってコトがまずスゴい。15巻も。
平成12年(2000)に出雲大社境内から発見された3本1組の柱・宇豆柱、そして心御柱がそのまま展示されてます。
これ、それぞれの柱の直径は約1.3m、3本束ねた直径は約3m!
この巨大な柱が本殿を支えていた、そう考えてイマジネーションを膨らませてから近くに展示されてる「模型 出雲大社本殿」を見ると・・・?
とんでもない大きさだってことです。
個人的には「太刀 銘 光忠 菊桐紋蒔絵糸巻太刀」と「太刀 銘 了戒」が見られたのが嬉しかったです。
両方とも前期のみの展示でした。裏側も観られますよ。
そして何と言っても「七支刀」!!
教科書の中でしか知ることのできなかった世界が目の前に在るのです。
行かない・見ないという選択肢なんか存在しませんとも。
それにしてもあのとんでもない量の銅剣、銅鐸、銅矛。
そして鏡。
権力の象徴と、垣間見える執着と。
日本史は現代の新たな研究成果によって日々更新や訂正が行われているのだなぁとしみじみ。
この2点のみ撮影可。
これ以外全て撮影不可ですのでご注意。
【余談】
整然と並べられた168本という夥しい数の銅剣展示を前に、ダンナさんが呟きました。
「昆布干し・・・・・・」。