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  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

『ミケランジェロと理想の身体』

2018-07-21 08:53:05 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
こちらも夏休みに入る前にと強行。上野にある世界文化遺産にて。移動だけでエライことになりましたけど(主に汗)。

 『 ミケランジェロと理想の身体 』

ミケランジェロ・ブオナローティ
例えばシスティーナ礼拝堂の天井画。例えばサン・ピエトロ寺院の「ピエタ」。
その名を知らない人は、恐らくすっごい少数派になるんじゃないだろうか(もしくは世界史サボったか)。
レオナルド・ダ・ヴィンチと同じく、ルネサンス期の典型的な「万能(の)人」である。

世界に約40点しか現存しない彼の人の大理石彫刻のうち、傑作とされる2点が初来日。
これは行くしかないでしょうというコトで。

さて、その2点。同一人物が所蔵していたものだそう。

壮年期の傑作「ダヴィデ=アポロ」。これは未完で、ダヴィデなのかアポロなのか、というタイトル。
つまり、どっちかわからないということ。
表面も磨かれていない状態で、ノミ跡も残る。「制作過程が見える」作品。

そして初期の傑作「若き洗礼者ヨハネ」。
20世紀前半のスペイン内乱の際に粉々に破壊された(この写真の展示もあり)が、現代の技術による長年の修復により再生。
修復後はスペインとイタリアで一度ずつしか公開されていないという、レア中のレアとも言える。
破壊も再生も同じ「人間」の手による、何とも複雑な気持ちになりました。

この2点は全方位から鑑賞することができます。みんなでぐるぐる。


彫刻だけでもすごい数です。
そしてレリーフ、デッサン・・・どれをとってもとんでもなく精巧。
古代神話やアスリート、躍動する「男性の肉体美」を理想の身体として表現。
とんでもない観察眼と技術に言葉もありません。


展示も、その作品を十分に堪能できるように工夫されてました。
一番気に入った展示は「磔にされた罪人」という作品。シルエットが本当に良き!


ここには
神を描き、神を彫り、そして「神のごとき」と称えられた史上最高の芸術家の神髄がありました。



展示は全て 撮影不可 ですが、一点だけOK(動画及びフラッシュ使用NG)な作品があります。

 ヴィンチェンツォ・ロッシ「ラオコーン」

その高さ、約2メートル。この作品も全方位鑑賞可能なので、角度を変えて撮影できます。
(他の方や作品の映り込みに厳重注意)。



本当はお庭の彫刻群も撮りたかったけど、あまりの暑さにギブ。

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