東京都美術館さんは当日券を販売してることもあってか、毎回混んでる。
ソーシャルディスタンスとは。
フェルメールの初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」。
彼の死後、何者かの手によって意図的にその一部が塗り潰されていたことが判明。
大規模な修復プロジェクトが完了し、消されていたキューピッドが姿を現しました。
修復前の複製画をすぐ傍に配し、見比べることが出来る展示となってました。
果たしてこれを改竄した人物は、どのような意図を持ってこれを為したのか。
キューピッドを消すことによって生まれる「余白」こそが目的であることは明白で。
これが生み出す観客の 想像の余地 。
この手紙の差出人は誰なのか、この女性との関係性は。
手紙の内容はどのようなものなのか。
万の観客がいれば万の受け取り方が生まれるはず。
しかしキューピッドの存在、これは唯一絶対の「正解」。
どちらが好きか、の論争は置いておいて。
私はこの所業はアーティストに対する冒涜だな、と思いながら鑑賞しました。
フェルメールが見、描きたいと思った本来の姿が取り戻せたことが、純粋に良かったと思います。
個人的には今展は黄金期のオランダ絵画の方が見応えありです。
傑作揃い!!
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