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  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』

2015-10-14 07:23:25 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
最近吉祥寺のシネマビルは、最上階でいわゆる良作・佳作を回数限定ではあるけれども上映してくれる。
そのラインナップは今は無き「吉祥寺バウスシアター」のようで。

 『 ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 』

原題は「BOYCHOIR」ボーイクワイア。つまり「少年合唱団」。
・・・邦題の方が良いかも知れないと思う、稀有な例かも。

ボーイ・ソプラノは、元々期限を定められた「奇跡の歌声」。
だからかも知れないけれど、子供のころから私はこの歌声に異常なほど弱い。
涙腺を直撃されてしまうのだ。何歌ってるかわかんなくても。
その歌声は、声変わりによってある日突然消えてしまう。
それがいつなのか。本人にも、指導者たち周囲の大人にもわからない。神のみぞ知る。

進学のために上京してのち実家に電話した際、弟が声変わりしてて驚いたのを覚えてる。
記憶の中の弟の声と大きく異なるそれは、受話器越しで私を激しく混乱させた。


難しい出自と不幸な出来事で荒れる少年。ただ、彼には「声」が在った。
その声だけが、彼に居場所と「師」を与えてくれる。


激しい刺激など皆無の、じんわりとした作品。
ただ個人的には、「これでいいのかなぁ・・・」という淡い疑問も残る。
人生は選択肢の連続で、それこそ個人個人が各々の責任に於いて選んで然るべきなのだけれども。

クライマックス以外の全ての合唱曲に対訳がついてたけど、あれ全部なくてもいいかな。


ちょっとズレるかもしれないけれども、少年に「神聖」「神性」を感じるっての、
きっとこういうモノにも由来するのかも知れないなぁとも思ったり。


師に、名優ダスティン・ホフマン。
脇を固める「大人の」役者陣が達者揃い。

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