豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

木が木材にそして家となる…北斗市・本社

2023-03-13 16:52:19 | Weblog
木が木材にそして家となる…北斗市・本社
昔の自然乾燥木材は含水量30%前後でした。
この30%含水量の木で家を建てると乾燥しながら継ぎ手の仕口が収縮して絡まります。
更に釘やビスが酸化し、木に喰い付き剛性を増し、建造物が頑丈に。

新築してから夜中などに「バシッ!」と強い音を発します。
木造建築は、このように木材の構造変化を一緒に楽しめる醍醐味があったのです。
現代人は、この木材の特性である、乾燥収縮などをクレームにしてしまいます。

現在は、含水量15%程度に人口乾燥させ、プレカット工場から出荷する木材の殆どです。
木材収縮のトラブルは少なくなりましたが、味気ない無機質な家のように思えます。
含水量15%の乾燥木材は、普通の家でも更に乾燥し、最終的には9%前後まで下がります。

つまり乾燥材でも収縮することを意識しておく必要があります。
更に床下に位置する土台や柱などの木材含水量は、構造寿命に大きく関係します。
床下は常に低温状態になっており、また湿気の含む地べたの近い位置にあります。

床下に雨水などを浸透した状態にしておくと、土台の含水量が増加する場合があります。
含水量15%の乾燥木材が20・30%と増え、放置しておくと確実に腐朽菌が発生します。
床下に位置する木材の含水量は、構造体の健康度を検証する部位でもあります。

床下がカビ臭い時は、土台の含水量を測定すべきです。
床下は、常に乾燥状態をキープしたおくことが必須となります。
画像は、手刻みで加工して木から木材に。
この木造住宅は、使用する木材の面白い特性を理解すべきです。

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