天井の高い住宅で育った子供は、気持ちにゆとりのある心豊かな育ち方をするようです。
私達がつくる一般の家の天井高は、2.4mが殆どであり、建材なども天井高2.4mになるようなサイズが多く販売されております。
これは、日本の座る、布団を畳に敷いて寝る、との文化が一般化したものと推察されます。
東京大学で行った興味深い実験の様子を書いたレポートがあります。
実験では、2つの同じ容積の部屋で、そのうち1つの床面を少し狭くして、その容積分の天井を高くしました。
床面積が狭くても天井の高い部屋の容積の方を、約10%大きいと感じたそうです。
実験を指導した教授は、「この実験で、容積を知覚する際に、水平方向の広さ(床面積)よりも垂直方向の高さ(天井高)の方が効くということがわかりました。人間の感覚は高さ方向を強調する傾向があると考えられますから、天井を高くすることで部屋をより広く感じるようになる」との見解を出しております。
同じ距離でも見上げる時は、実際より遠く感じ、見下ろすときは近くに感じるそうです。
教授は、「人間の生活姿勢は重力方向と関わっているため、普段の視線はやや下向きです。見下ろすよりも見上げる方が、エネルギーが要るのだと思われ、天井の高さの変化が実際以上に大きな影響を与えている」と推察しています。
また異なる文献では、高い吹き抜けのある子供の情緒性に関するレポートもあり、総じて穏やかで素直な子供が多いと感じると云う事です。
この天井高の吹き抜けをつくると上下温度差が大きくなります。そのためには窓ガラスと、壁の中の断熱性能を極限まで高める必要があります。
私達のファース工法の家は、7mの吹き抜けで2度程度に抑え込んでおります。
情緒と心豊かな子育てには、ファース工法で高い天井、高い吹き抜けのある家づくりを。
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