スマートフォンが当たり前の時代となり、言葉や行動で意思を伝える頻度が極端に少なくなりました。
大昔の日本家屋は、囲炉裏(いろり)を中心に家族との融和をはかっておりました。
昔の家族は、囲炉裏(いろり)の周りに卓袱台(ちゃぶだい)を持ち込み囲炉裏の中で燃える、赤い炎で顔を赤く染めながら食事や勉強、そして寛いだものです。
家族の団欒は、この囲炉裏を囲む生活風習で自然にはかられてゆきました。
子供達は、囲炉裏の周りで喧嘩をし、そして仲直りの仕方を覚え、お爺さん、お婆さんの昔話を聞き、父親や母親から何時の間にか躾を教わり、家族が一緒に喜び、悲しみなどと、人として必要な社会性、人間性を育んでいたのだと考えられます。
日本の家屋は、中央付近に長方形の囲炉裏が施されておりました。
短辺の一箇所が「横座」と言ってその家の家長(主人)が座ります。
家屋の主人は、もっぱら火種が途切れないように薪を焚く役割を果たします。
お母さんなど主に女の人は、囲炉裏の真上から吊り下げられた棒金物に鍋をぶら下げて、お湯を沸かし、ご飯を炊き、炊事を行いました。
家庭は社会の縮図と云いますが、囲炉裏のある家は自然の営みで、人の優しさとは何かも学びます。
時代が変貌して今は、それをそのままに再現する事は出来ないのでしょう。
それでも現在の家づくりには、先人達が残したこの思想だけは生かさなければなりません。
私達住宅システムの研究するモノには、ヒトの優しさや幸せの尊さを問う事が大きなテーマとなっています。
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