足掛け五年にもなる道祖神詣も、なかなか腕が上がらない。地区名が分かって勇んで出かけるが、大抵の場合肩透かしを喰らう。農作業に勤しむ地元の方を見つけては、尋ねるのだが、路傍の石仏には気がついているのだが、道祖神には意識が薄いらしく、場所を特定できる場合は少ない。
柏崎博物館で新潟石仏会による道祖神写真展があるというので、行ってみて分かったのは、資料によって上越市には4体と信じていた道祖神が、もう2体あることがわかったのだ。何冊かの新潟県の道祖神資料によって、類推していたのだが、勘違いであることがわかった。
上越市の道祖神は柿崎区芋島 楞厳寺(りょうごんじ)と安塚区須川の道祖神、柿崎区小萱と平沢の4体だと思っていたからだ。あと2体は柿崎区黒岩と水野にあるというのだ。このことは信仰の山、米山を巡って山里に道祖神が設えてあるということだ。
砂利道の斜面奥に石碑のようなものが見えた。
日を改め柿崎区黒岩に行き、情報集めをしたが、どれもただの石仏に関する情報だけだった。かっての古道を見つけ辿ってみると、ありました。おそらくどなたかが守っているようで、道祖神の周りは藪が刈られ、花瓶などがあった。
石碑の横に道祖神が。苦労が報われた瞬間である。
穏やかでふくよやかな表情の黒岩道祖神が待っていた。
聞き込みをしたのであるが、道祖神には行きつかなかった。今日、明日あたりから甲信越は雪。
道祖神も雪の中で眠りにつくだろうから、道祖神とのお目見えは来年の融雪を待ってと、なった。
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