新しい橋には長屋大橋と橋名があるから,旧長屋橋であろうか.
雨の日ならではの情緒を堪能した,中津渓谷に別れを告げ,笑美寿茶屋の奥さんのお勧めの安居渓谷に向かう.国道33を左,県道362方面に曲りしばらくすると,大きな駐車帯の脇の大橋の下に,沈下橋を発見.その背後に茶畑と民家がひっそりと存在する.この沈下橋は右岸で途切れており,今は使用されていないようだ.源流に向かうが,雨は次第に強くなり,最後の集落,宿泊施設のある,宝来荘前の駐車場に着く頃には,仁淀ブルーではなく,渓谷の表情は仁淀ブラウンに急変した.気温はマイナスになり,時折,風花が舞う,悪天候となった。
宝来荘以降も車で行けそうなのでいってみるが,砂利の林道になり,通行止めの看板が.この先,作業車しか入れないので,車を空き地に起き,傘をさし歩いて渓谷に沿ってある林道を歩いてみた.時刻は16時過ぎ,奥で作業していたと思われる車が,次々と脇を通り抜けた.一時間ほど歩くと,雨が上がり陽が射し、目指す上流の岸壁には真っ白に輝く、滝が現れた.
下段の滝は30m程か,上段にも5m程の滝頭が見られ,二つを合わせると落差は100mほどはあるだろう.その滝に近づくにつれ右側にも細い流れの滝が.この二つの滝が見られる辺りに,滝名板でもあるかと思ったが,無名らしい.2時間程散策し車に戻る.蓬莱荘に戻る途中に小さな看板が.注意しなければ見逃してしまうような,看板だ.時間も18時近く,歩くと15分程のようなので,薄暗くなった遊歩道を歩く.途中の案内板では,上には車でいける観瀑台があるようだが滝は,下から俯瞰してみるのが一番だ.
左,降竜の滝 右,昇竜の滝(60m)
雨ならではとは,こんな光景である。仄暗い狭間に四筋の流れが,増水した春の雨を集め,豪快でありつつ静寂を保ち,暮れゆく記憶のかけらを,滝壺に落として行く。見ごたえのある滝でsる。
宵口から 雪になる.明日は本格的な雪になるのか,夜半には星光があったが
2015年 3月9日