直江津を流れる関川を挟んで、両岸を半日かけて歩いてみた。
左岸からは直江津港が見え、その背後には柿崎の火力発電所が控えている。
右岸からの眺めが、私は特に好きだ。河口付近に密集した町屋の背後には、妙高山、火打山、焼山、権現、鉾が岳が顔を覗かせているからだ。
右岸にある直江津捕虜収容所跡地には、小さな資料館と、平和記念公園がある。この場所は、太平洋戦争時に、300人のオ−ストラリア人が収容されていて、そのうちの60人が亡くなったのだという。しかも戦争後半になるとオーストラリア人だけでなく、米、オランダ、イギリス人、700人余りが捕虜として収容されました。
戦後何十年かを経て、収容されていたオーストラリア人との交流が始まり、この公園が設立されました。
いつ訪れても人気のない平和記念公園では、天女の笛の音が、嗚咽しているように思えます。
関川河口と町屋、橋は荒川橋
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